【まとめ】MR未リーチ先における、最適なオムニチャネル展開とは?
MRから定期的に情報収集を行っていない医師(「MR未リーチ」と定義)へのオムニチャネル展開はどのように行うべきなのでしょうか。
リサーチテーマ「MR未リーチ先における、最適なオムニチャネル展開とは?」では、医師約5,000名を対象としたDM白書調査データに加え医師インタビューを用いてこの点を調査しました。本記事では調査をまとめた結果をご紹介します。詳細は各記事を参照ください。
目次
1. MR未リーチ医師の情報入手先は?
MR未リーチ医師の、「処方行動が変化した薬剤の情報源」は、「インターネットサイト」、「インターネット講演会」がともに50%以上でした。と高い結果となりましたが、MR未リーチ医師であっても「MR」を選択している医師も一定数いることが分かりました。
2. MR未リーチ医師が最も利用するチャネル組み合わせは、「医療系ポータルサイト×インターネット講演会」
MR未リーチ、MRリーチあり医師別の、処方検討段階ごとの活用チャネルの組み合わせTOP3は下記の通りです。
MRリーチあり医師はチャネル組み合わせの上位に「MR」があるのに対し、MR未リーチ医師では「製薬企業ウェブサイト」がチャネル組み合わせの上位にランクインする結果となりました。ただし、MRリーチあり医師にとっての「MR」の役割を、「製薬企業ウェブサイト」がそのまま代替するわけではないと考えられます。同様に、インターネットチャネルである「医療系ポータルサイト」や「インターネット講演会」の役割もMRリーチあり医師とMR未リーチ医師では異なるのではないかと考えられます。
MR未リーチ医師は、すべての段階で「医療系ポータルサイト×インターネット講演会」と「医療系ポータルサイト×製薬企業ウェブサイト」の組み合わせが50%を超えているため、医療系ポータルサイト、インターネット講演会、製薬企業ウェブサイトの連携を強化していくことが重要であると考えられます。
3. 【MR未リーチ医師インタビュー】処方検討時に必要な情報と利用チャネル Vol.1~6
MRから定期的に情報収集を行っていない医師6名に、専門領域における処方検討段階別の情報収集内容、チャネルについてインタビューを行いました。
インタビューの結果、MR未リーチ医師の中には「MRが不要」と考える医師のほかに、「処方決定はMRからの情報をもとに行う」「MRから情報収集をしたいができない」などのさまざまな要因があることが分かりました。
4. MRとの定期的な面談は医師にとって不要なのか?
MRと定期的な面談を行っていない医師に理由を調査した結果、MR未リーチ医師のうち、「MRの訪問は定期・不定期問わず不要」と考えているのは4割、約半数は「必要に応じた訪問はして欲しいが、定期的な訪問は不要」と考えていることが明らかになりました。
5. MRと定期的に会っている理由、会っていない理由
MR未リーチ医師へMRから定期的な情報収集を行わない理由を自由回答で収集した結果を分類したところ、実際に面談はしていないがMRと面談したいと考えている医師が隠れていることが明らかになりました。
MR未リーチ医師にはそれぞれ以下(1)~(3)のパターンを考慮する必要があるでしょう。
(1)MRに定期的に会っていないが必要に応じてMRに会いたい:どのように「必要に応じて」医師に情報を届けるか
(2)MRは不要なので会っていない:MR以外のチャネルで情報を届ける方法
(3)MRに会いたいが会えない:製薬企業としての対応方針
6. MR未リーチ先における、最適なオムニチャネル展開とは?ダウンロードデータ
上記をまとめたスライドはこちらからダウンロードいただけます。社内資料としてぜひご利用ください 。

※本記事に掲載されている図表をすべてダウンロードしてご利用いただけます。
今後明らかにしていくこと
リサーチテーマ「MR未リーチ先における、最適なオムニチャネル展開とは?」はここで終了です。
今後はMR未リーチ医師を以下3つに分け引き続き調査を進めます。
- ● 【MR未リーチ・必要時面談希望派】への最適なオムニチャネル展開とは?
- ● 【MR未リーチ・MR不要派】への最適なオムニチャネル展開とは?
- ● 【MR未リーチ・面談希望派】への最適なオムニチャネル展開とは?
(次回更新予定:2025年9月)
(文:松原)
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