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テーマ【MR未リーチ 必要時のみ面談希望派】への最適なオムニチャネル展開は?
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【MR未リーチ/必要時のみ面談希望派】医師がMRに会わない理由とは?【自由回答】【DLあり】

記事公開日 2025.09.02
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記事公開日 2025.09.02

MRと定期的に会っている理由、MRと定期的に会っていない理由について、自由回答によるアンケート調査を行いました(n=181)。本記事では、アンケート調査で得られた医師の回答を抜粋してご紹介します。

背景・目的

「MRと定期的に会っている理由、会っていない理由」※1では、MRとの面談状況とその理由について調査しました。
その結果、「MRに会っていない」医師は以下の3つのパターンに分類できることがわかりました。
(1)必要なときだけMRと会いたい医師
(2)MRは不要なので会っていない
(3)MRに会いたいが会えない
「MR未リーチ医師」は背景にある理由が分かれており医師のニーズもニーズに合わせたチャネル活用はそれぞれ異なると考えられるため、今回より新たなリサーチテーマ「【MR未リーチ 必要時のみ面談希望派】への最適なオムニチャネル展開は?」として調査を進めていきます。
本記事では、「(1)必要なときだけMRと会いたい」を選択した医師のMRに会っていない理由をご紹介します。MRに会わない理由を通して、オムニチャネルにおける情報提供ニーズを探ります。

※1MRと定期的に会っている理由、会っていない理由

目次

詳細

調査概要

  • ● 調査期間:2025年3月21日~3月27日
  • ● 調査方法:インターネット
  • ● 有効サンプル数:MCI調査パネル医師180名
  • ● 設問・集計方法:「MRと定期的に会っている先生は会っている理由、定期的に会っていない先生は会っていない理由について教えてください」(自由回答)の回答内容を集計

【再掲】「MRに定期的に会っていないが必要に応じてMRに会いたい」医師の割合は約25%

設問「MRと定期的に会っている先生は会っている理由、定期的に会っていない先生は会っていない理由について教えてください」への自由回答結果から、医師のMRとの面談状況を集計しました。※1
その結果、「MRに定期的に会っていないが必要に応じてMRに会いたい」と回答した医師は全体の25.3%でした。

MRとの面談状況

「MRに定期的に会っていないが必要に応じてMRに会いたい」医師のコメント(抜粋)

「MRに定期的に会っていないが必要に応じてMRに会いたい」医師の自由回答には、「必要な時だけ会えれば良い」が最も多い回答でしたが、他には「MR以外のチャネルで十分」「MRからは有用な情報提供がある(ので会いたい)」「多忙、診療の邪魔」など、情報収集源としてMRを重視する声が多く寄せられました。以下、抜粋したコメントをご紹介します。

必要な時だけ会えれば良い

時間的な拘束をされるので、MRの定期的な訪問は不要だと思いますが、新薬など新しい情報があった場合や、処方や他施設での採用・処方状況などの情報を知りたいときに訪問してもらいたいと思います。以前より訪問MRさんが減っているため、以前よりも面会していません。

  • 国公立病院 小児科 50代

必要に応じて、MRさんからの情報は欲しいですが、定期的な訪問は不要だと思います。新しい情報がない場合は、お互いにとって、あまり有効な時間の使い方とは思えないので。MRさんの規制がきつくなってきて、MSLでないと言えないような情報が出てきたのも、MRさんの定期的な訪問不要につながっていると思います。

  • 大学病院 リウマチ/膠原病科 40代

定期的な面談は原則不要、という傾向は私も同感です。MRさんからの情報は貴重で有益なので、リアルタイムな情報収取は必要ですが、必要時に会っていただける面談方法が一番ありがたいです。新しい情報がなければあっても、お互い時間の無駄なので。

  • 国公立病院 耳鼻咽喉科 50代

コロナにより直接よりweb面会が一層広まってから、ますますMRさんの訪問は減った気がします。個人的にはweb上での会話は苦手ですし、やはり直接面会が望ましいです。かといって定期的に会うのも大変なのでやはり必要時にアポ取っての面会になりますね。

  • その他の病院(国公立以外の病院) 脳神経外科50代

MR以外のチャネルで十分

昔は製品の情報などは、MRに頼るしかなかったのかもしれませんが、最近は情報を得る手段はいくらでもあるし、時間もかからない。MR自身の質という点でも、プロの営業職という感じの人が減っており、わざわざ会おうという気も起きないので、定期的に会っていません。

  • その他の病院(国公立以外の病院) 呼吸器内科 年齢不明

定期的に訪問されると都合が合わないときもあるので、どうしても対面で来てほしい時に来てくれるのが良いと思います。医療系のサイトやサービスも増えており、製薬会社のHPやメールサービスも充実しており、対面の頻度は減少しているかと思います。

  • 国公立病院 消化器内科(胃腸科) 30代

ここまでインターネットが普及してない時であれば新薬などの販売情報や既存の薬でも適応追加、添付文書改訂に関してはMRさんからの情報が大事だっと思います。ただ、最近だと製薬会社さんのホームページやメルマガなどでそういった情報を知ることはできます。今だと近隣のクリニックや病院での処方状況などを知れることが大きいかと思います

  • その他の病院(国公立以外の病院) 精神科40代

有用な情報提供がある

その時の自分の専門領域などによって事情は異なるとは思いますが、時折のMRさんの訪問や説明会は有益な情報が得られることも多くあり、必ずしも定期である必要はないかもしれませんが、MRさんの訪問は基本的には断らないようにしています。恥ずかしながら、日々の業務に忙殺され自身の領域に関わる新規論文や新規薬剤の発売、あるいはそれに関わるセミナー情報など、自分だけでは集めきれない情報も多くあるため、それらを提供してくれたりするので助かっています。

  • 大学病院 耳鼻咽喉科 40代

定期的には面会していません。
何か必要があれば、今はメールもあるし、医療系サイトからも連絡が取れます。
ただ、どうしても対面で話したい事もあるし、新しい薬の情報なんかはMRに来てもらいたいし、処方する意向もあがります。

  • 国公立病院 外科 30代

全コメント39件はダウンロードデータ内でご紹介しています。

考察

ラボ編集部からのコメント

「必要なときだけMRと会いたい」医師の自由回答からは、MRと定期的に会っていない医師であっても、MRからの情報も必要だと考えており、新薬発売時の情報やエリアの処方状況などはMRから情報収集したいというニーズがうかがえます。
しかしながら、面談による時間的拘束に不満を持つ声も多く、形骸的な薬剤案内ではなく医師のニーズに合わせたMRからの情報提供が求められていると言えます。

今後

今後明らかにしていくこと

「必要なときだけMRと会いたい」医師の考える「必要なとき」とはどのようなときなのでしょうか。また、MRとアポイントをとる際の不満点はないのでしょうか。今後、医師インタビューを通して医師のニーズを明らかにしていきます。
(文:松原)

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