【MR未リーチ/面談希望派】医師のニーズは?【自由回答】【DLあり】
MRと定期的に会っている理由、MRと定期的に会っていない理由について、自由回答によるアンケート調査を行いました(n=181)。本記事では、アンケート調査で得られた医師の回答を抜粋してご紹介します。
「MRと定期的に会っている理由、会っていない理由」※1では、MRとの面談状況とその理由について調査しました。
その結果、「MRに会っていない」医師は以下の3つのパターンに分類できることがわかりました。
(1)必要なときだけMRと会いたい
(2)MRは不要なので会っていない
(3)MRに会いたいが会えない
「MR未リーチ医師」は背景にある理由が分かれており医師のニーズもニーズに合わせたチャネル活用はそれぞれ異なると考えられるため、今回より新たなリサーチテーマ「【MR未リーチ 面談希望派】への最適なオムニチャネル展開は?」として調査を進めていきます。
本記事では、「(3)MRに会いたいが会えない」を選択した医師のコメントを通して、オムニチャネルにおける情報提供ニーズを探ります。
調査概要
- ● 調査期間:2025年3月21日~3月27日
- ● 調査方法:インターネット
- ● 有効サンプル数:MCI調査パネル医師180名
- ● 設問・集計方法:「MRと定期的に会っている先生は会っている理由、定期的に会っていない先生は会っていない理由について教えてください」(自由回答)の回答内容を集計
【再掲】「MRが必要だが会えない」医師の割合は約5%
設問「MRと定期的に会っている先生は会っている理由、定期的に会っていない先生は会っていない理由について教えてください」への自由回答結果から、医師のMRとの面談状況を集計しました。※1
その結果、「MRが必要だが会えない」と回答した医師は全体の5.5%でした。
「MRが必要だが会えない」医師のコメント(抜粋)
「MRが必要だが会えない」医師の自由回答からは、「コロナをきっかけにMRが来なくなってしまった」「院内ルールにより会えない」といった声が寄せられました。以下、抜粋したコメントをご紹介します。
MRが来ない
コロナ感染時代からMR訪問が格段に減りました。製薬会社によっては全くなくなってしまいました。分からないことは電話で丁寧に教えてくれるのですが、馴染みの担当者から口伝えに教えられるのとはニュアンスや処方意欲には大きな差があるように思います。
- 診療所・クリニック 耳鼻咽喉科 60代
日常業務が忙しくてMRさんと定期的に会う時間が取れない上、COVID-19の影響以降は病院にMRさんが訪問する機会が激減した。その結果、会わなければ会わないで構わないと考えるようになったが、最新のデータなどの紹介は時々してほしい。
- 国公立病院 血管外科 40代
MRと会っていろいろ話したいことはあるのですが、コロナ以降面会を求めるMRは激減してしまいました。また病院の雰囲気も変わってしまい、こちらから面会を求めるのもためらわれるようになりました。以前のようにいろいろな情報が欲しいですね。
- その他の病院(国公立以外の病院) 外科 50代
院内ルールにより会えない
定期的には会っていないです。病院の訪問規制が強くて、さらに、外科系で薬をあまり処方しないせいか、企業は寄ってきません。もう少し定期的に会えるとコミュニケーションが楽だと思っています。コロナ明けで面会は増えるでしょうか。
- その他の病院(国公立以外の病院) 消化器外科(胃腸外科) 40代
当院ではMRの訪問は基本禁止なので、MRと面会はない。ただし新薬が発売された時には特別にMRが許可を取って面会することはある。新薬についての情報提供はとても重要と考える。MR面会ではないが、商品説明会は時々行っている。
- その他の病院(国公立以外の病院) 脳神経外科 50代
ラボ編集部からのコメント
「MRが必要だが会えない」医師の自由回答からは、コロナをきっかけにMRと面談ができなくなりMRからの情報を求める医師のニーズがうかがえます。
製薬企業としてもすべての医師へMRを介した情報提供を行うことが難しくなってきているなかで、ディテール対象の医師を見極め、デジタルを介した情報提供を含めて医師ニーズへどう応えていくかの検討が必要でしょう。
今後明らかにしていくこと
「MRが必要だが会えない」医師は、MRからの情報を求めているのか、もしくはデジタルであってもそのニーズに応えることができるのでしょうか。今後、医師が必要とする情報取得タイミングやその内容について医師インタビューを通して明らかにしていきます。
(文:松原)
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