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MRと定期的に会っている理由、会っていない理由【DLあり】

記事公開日 2025.07.25
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記事公開日 2025.07.25

定期的にMRから情報収集を行っていない医師(「MR未リーチ」と定義)は、どのように薬剤・治療情報を収集しているのでしょうか?今回は医師180名へのアンケート調査を通じて明らかになったMR面談状況と医師の「気持ち」についての定量調査結果をご紹介します。

背景・目的

定期的にMRから情報収集を行っていない医師(「MR未リーチ」と定義)へのインタビューを行った結果、MRに会っていない理由は医師によって様々であることが確認されました。
MRに会っていない医師からは、「時間がないので、MRとの面談の必要性は感じていません。」※1といったMR不要の声や、「MRと直接会って情報提供を受けることが、わたしにとっては大切」※2、「MRからの情報には客観性があり、情報収集するチャネルのアドバイスもしてくれるので、相談しやすく信頼感もあります。」※3といった「必要なときにはMRから情報を得たい」という声がありました。
この結果を受けて、MR未リーチ医師がMRと定期的に会っていない理由について定量調査を行った※4ところ、MRと定期的に会っていない医師の45.7%は必要に応じた訪問を希望していることが明らかになりました。
本記事では、医師180名にアンケートを行い、MRとの面談状況とその理由についてまとめました。

目次

詳細

調査概要

  • ● 調査期間:2025年3月21日~3月27日
  • ● 調査方法:インターネット
  • ● 有効サンプル数:MCI調査パネル医師180名
  • ● 設問・集計方法 「MRと定期的に会っている先生は会っている理由、定期的に会っていない先生は会っていない理由について教えてください」(自由回答) の回答内容を集計

MRと定期的に会っていない医師は56%

設問「MRと定期的に会っている先生は会っている理由、定期的に会っていない先生は会っていない理由について教えてください。」への自由回答を分類した結果、MRと定期的に会っていない医師は56%という結果となりました。
なお、本調査は「MRとの定期的な面談は医師にとって不要なのか?」とは別タイミングで調査を行っています。

MRとの面談状況

回答内容の詳細を見ると、「MRと定期的に会っていない」医師は以下の3つのパターンに分類できることが分かりました。
(1)MRに定期的に会っていないが必要に応じてMRに会いたい
(2)MRは不要なので会っていない
(3)MRに会いたいが会えない
一方で、「MRと定期的に会っている」医師の中には「来てくれるので話をするだけ」「来てくれるので会っているが、面会のための時間調整に難渋する」といった「会いたくないが会っている」という医師が存在することが分かりました。
自由回答の内容を分類した結果は以下の通りです。

MRとの面談状況 詳細
記事内の図表をダウンロード

※本記事に掲載されている図表をすべてダウンロードしてご利用いただくことができます。

MRに定期的に会っていない医師群の45%は、「必要に応じてMRに会いたい」

MRと定期的に会っていない医師群の回答を集計したところ、「定期的に会いたくないが必要に応じてMRに会いたい」医師群は45%でした。

MRとの面談状況と医師の気持ち

なぜMRと定期的に会っている、定期的に会っていないのか?

MRに会っている/会っていない理由を分類した結果は以下のとおりです。

MRとの面談状況とその理由
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※本記事に掲載されている図表をすべてダウンロードしてご利用いただくことができます。

MRと定期的に会っている医師の68.8%が「有用な情報提供がある」と回答した一方で、「仕方なく会っている」と答えた医師は18.8%でした。また、MRに定期的に会っていない医師群では「MR以外のチャネルで十分」「有用な情報提供がある(ので会いたい)」「診療の邪魔」など、さまざまな理由が挙げられました。

考察

ラボ編集部からのコメント

MRに定期的に会っている医師と会っていない医師の行動には、行動とは逆の医師のニーズが隠れていることが明らかになりました。「MRに定期的に会っていない医師」にはそれぞれ以下のパターンを考慮する必要があるでしょう。

  • (1) MRに定期的に会っていないが必要に応じてMRに会いたい:どのように「必要に応じて」医師に情報を届けるか
  • (2) MRは不要なので会っていない:MR以外のチャネルで情報を届ける方法
  • (3) MRに会いたいが会えない:製薬企業としての対応方針

また、MRと定期的に会っている医師の中にも、約2割が面談をネガティブに捉えているため、医師のニーズに応じた情報提供方法についての検討が求められます。

これまでの「MR未リーチ先における、最適なオムニチャネル展開とは?」というリサーチテーマで、MRが定期的に会えない医師へのオムニチャネル展開について調査してきましたが、今後は「MR未リーチ」を今回の調査結果に基づいて3つのパターンに分類して、引き続き調査を進める予定です。

今後

今後明らかにしていくこと

リサーチテーマ「MR未リーチ先における、最適なオムニチャネル展開とは?」はここで終了とし、今後は「必要に応じてMRに会いたい医師への最適なオムニチャネル展開とは?」「MRに会いたくない医師への最適なオムニチャネル展開とは?」「MRに会いたいが会えない医師への最適なオムニチャネル展開とは?」の3つのリサーチテーマに分けて調査を進めます。本調査で得られた自由回答は各リサーチテーマでご紹介していきます。次回は「MR未リーチ先における、最適なオムニチャネル展開とは?」のまとめ記事を掲載予定です。(25年8月公開予定)

(文:松原)

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