【データ分析機能解説】診療科別で見る医師の情報ニーズの違い 医師が希望する『薬剤情報』×『資材形態』は?
医師属性ごとにデータ分析可能な「データ分析機能」を利用して、「医師が希望する『薬剤情報』×『資材形態』は?」を解説します。
前回の記事「医師が希望する『薬剤情報』×『資材形態』は?」 では、医師が利用したい情報提供形態で最も多く選択されたのは「Webサイト」であることが明らかになりました。
特に添付文書の資材形態として最も多く選択されたのは、Webサイト/PDFで39.4%を占めています。この傾向はすべての診療科で一律なのでしょうか? 本記事では、診療科ごとの差を詳しく分析します。
目次
全体傾向:すべての薬剤情報でニーズが高い「Webサイト/PDF」
医師が希望する薬剤情報の種類別に、情報提供の形態を調査したところ、PDF形式が全ての薬剤情報において多く選択されました。
循環器・消化器・代謝内分泌・糖尿病科:動画コンテンツへのニーズが全体より高い
循環器内科、消化器内科、代謝・内分泌・糖尿病科では、医師全体と比較してすべての資材形態で「Webサイト/動画」を選択する比率が高く、「Webサイト/PDF」は低い傾向となりました。また、「MRの説明/静止スライド形式」は、すべての薬剤情報において全体を上回りました。
心療内科・精神科:「紙資材」を選択する比率が高い
心療内科・精神科では、医師全体と比較してほぼすべての資材で「紙資材」を選択する比率が高く、「Webサイト/PDF」の選択比率は低くなりました。また、「論文/論文解説」は「Webサイト/テキスト・画像」が医師全体よりも多く選択されました。
診療疾患/がん(専門)・施設形態/HPの傾向:薬剤基本情報の情報提供形態として、「Webサイト/PDF」を選択する比率が高い
今回の調査結果から、医師が希望する薬剤情報の提供形態は、診療科や診療疾患、施設形態によって異なっていることが明らかになりました。この背景には、各領域における新薬発売状況や治療トレンドの変化も影響していると考えられます。ターゲットとする診療科の医師が求める資材形態を優先的に配置し、アクセスしやすい導線を設計することが重要です。
データ分析機能では医師属性別の傾向を確認できますので、ぜひ貴社ターゲットに合わせて本データを活用ください。
なお、本記事のダウンロード資料は、「医師が希望する『薬剤情報』×『資材形態』は?」 と同じものを掲載しています。
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(文:松原)
出典
DM白書2025年夏号 (ラボ限定設問)
調査期間:2025年4月10日~4月22日
調査方法:インターネット調査
有効サンプル数:医師5,163名



