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新薬処方検討段階ごとに、必要な情報・利用チャネルは異なるのか?Vol.2【DLあり】

記事公開日 2025.02.27
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記事公開日 2025.02.27

「DM白書ラボ」では、DM白書本編には未収載のデータを提供しています。今回は「処方検討段階ごとに重要視する情報とチャネル別情報とは?」を調査した結果をご紹介します。「DM白書2024年冬号」(n=5,117名)の回答を対象にしています。

背景・目的

医師は処方決定にあたり、薬剤情報をどのように収集しているのでしょうか。リサーチテーマ「医師ニーズに沿った最適なチャネルの組み合わせとは?」では、医師のチャネル利用について、定量・定性調査を行っています。
前回の「新薬処方検討段階ごとに、必要な情報・利用チャネルは異なるのか?【DLあり】※1」では、処方検討段階ごとの情報ニーズを基に、医師を4つのグループに分類しましたが、グループ間でチャネルの使い方に大きな差はないことがわかりました。
今回は、医師の情報志向性とチャネル志向性を傾向ごとにまとめたグループ間で、 チャネルに求める情報に差が出るのかを定量調査※2しました。

  • ※1 新薬処方検討段階ごとに、必要な情報・利用チャネルは異なるのか?【DLあり】
  • ※2 設問「専門領域における新薬の処方検討の際、どのような情報が必要ですか?処方検討段階ごとに、重要視する情報をすべて選択ください。」について回答を集計。処方検討段階として「(1)知らない→薬剤の情報収集」、「(2)薬剤の情報収集→既存薬と比較検討」、「(3)既存薬と比較検討→数例処方」、「(4)数例処方→処方選択肢の1つ」の4段階を設定して調査。

目次

詳細

前回のおさらい 医師の情報志向性を4パターンに分類

医師の情報志向性をクラスタ分析し(以下、情報志向性クラスタと定義)、バランス派、処方前重視派、効果・安全性重視派、積極派の4パターンに分類しました。

情報志向性クラスタの構成割合と傾向

情報志向性クラスタ別に重要視する情報の平均選択数を以下にまとめました。

情報志向性クラスタ別重要視する情報の平均選択数

詳細については「新薬処方検討段階ごとに、必要な情報・利用チャネルは異なるのか?【DLあり】※1」 をご確認ください。

情報志向性クラスタとチャネル志向性クラスタの分布

医師のチャネル志向性をクラスタ分析し(以下、チャネル志向性と定義)、MR派、インターネット派、マルチメディア派の3パターンに分類しました。

チャネル志向性クラスタの構成割合

情報志向性クラスタとチャネル志向性クラスタの分布図は以下です。

情報志向性クラスタとチャネル志向性クラスタの分布図

最も多かった医師属性はバランス派×マルチメディア派で24.1%でした。

記事内の図表をダウンロード

※本記事に掲載されている図表をすべてダウンロードしてご利用いただけます。

各チャネル志向性クラスタにおける重要視する情報分布傾向に大きな変化はない

チャネル志向性クラスタごとに重要視するチャネル別情報の結果です。

チャネル志向性クラスタ別重要視するチャネル別情報

※切り替えて確認ください

チャネル志向性クラスタを比較すると、チャネルごとの重要度は異なるものの、重要視する情報の分布傾向には大きな変化は見られませんでした。この結果を踏まえて、情報志向性クラスタとチャネル志向性クラスタを掛け合わせたグループ間で、重要視する情報に差が生じるかどうかを確認します。

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※本記事に掲載されている図表をすべてダウンロードしてご利用いただくことができます。

情報志向性クラスタ×チャネル志向性クラスタによる重要視するチャネル別情報

情報志向性クラスタ×チャネル志向性クラスタごとに、医師が重要視するチャネル別情報を集計しました。

バランス派×チャネル志向性クラスタ別重要視するチャネル別情報

※切り替えて確認ください
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※本記事に掲載されている図表をすべてダウンロードしてご利用いただけます。

情報志向性クラスタ「バランス派」×チャネル志向性クラスタ「MR派」「インターネット派」「マルチメディア派」の組み合わせで重要視する情報を集計した結果、情報志向性クラスタとチャネル志向性クラスタの傾向がそのまま示され、両志向性クラスタとは異なる特徴的な傾向は見られませんでした。

ダウンロードデータでは以下の調査データもご確認いただけます。ぜひご利用ください。
● バランス派以外の「処方前重視派」「効果・安全性重視派」「積極派」クラスタとチャネル志向性を含めた計12パターンの調査結果
● 「(1)知らない→薬剤の情報収集」「(2)薬剤の情報収集→既存薬と比較検討」「(3)既存薬と比較検討→数例処方」「(4)数例処方→処方選択肢の1つ」の4段階ごとのチャネル志向性クラスタ別チャネル別情報

医師属性ごとの調査データ

「データ分析機能」では、年齢、診療科、施設形態などの任意の条件でのデータ抽出・保存が可能です。ぜひご利用ください。

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考察

ラボ編集部からのコメント

前回の調査結果 では情報志向性クラスタ間でも、処方検討段階ごとのチャネルの使い方に大きな差はないことが分かっています。
今回の記事では、以下の2点が明らかになりました。
1つ目は、チャネル志向性ごとに分類した3グループ間で、各チャネルの活用意向は変わるものの、そのチャネルに求める情報の内容は変化しないという点です。
2つ目は、情報志向性クラスタ(バランス派/処方前重視派/効果・安全性重視派/積極派)×チャネル志向性クラスタ(MR派/インターネット派/マルチメディア派)において、チャネルごとに求める情報は変わらない傾向があるという点です。
バランス派×MR派とバランス派×インターネット派を比較すると、学会チャネルでは「作用機序」、「国内使用実績」が重要視されているように、チャネルごとに求める情報は大きく変化しませんでした。
チャネルにどの情報を充実させるべきか?については前回の記事※1 を基に検討し、チャネル志向性の違いについては、オムニチャネルのコミュニケーション設計で対応していくのが望ましいと思われます。

今後

今後明らかにしていくこと

今回の調査では、チャネル志向性クラスタ間でも各チャネルに求める情報は変化しないことが分かりました。では、その情報をどのような資材(形態)で提供するのが望ましいかについて、今後明らかにしていく予定です。(2025年7月以降公開予定)

(文:中嶋)

出典

DM白書2024年冬号 (ラボ限定設問)
調査期間:2024年10月4日~10月17日
調査方法:インターネット調査
有効サンプル数:医師5,117名

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