医師が製薬企業のWeb講演会へ期待する対応
医師ニーズを満たしたWeb講演会の実施方法にはどのようなものがあるのでしょうか。本記事では、DM白書ラボで行った医師インタビューから浮かび上がってきた医師の期待事項をもとに行った、「製薬企業主催のWeb講演会へ期待する対応」についての調査結果をご紹介します。
2024.08.21記事更新:「年齢」「主標榜診療科」「施設形態」でデータの抽出ができる属性別データ分析機能を追加しました。
下記「属性別データ分析機能を使う」ボタンよりご活用ください。
分析機能では回答「その他」「期待事項なし」の項目を追加したため、本記事内の図表、ダウンロード資料も更新しています。
以前のダウンロード資料(webcon_kitai_Dmlab2.pptx)をご利用の方は、お手数ですがこちらより再度ダウンロードしてのご利用をお願いいたします。
前提条件
・設問「製薬企業が主催するWeb講演会について、先生が製薬企業に期待する対応」の回答を集計(複数選択可)※1
・期待する対応がない医師以外※2は、何らかの期待をしているとして集計
・勤務先施設形態「大学病院」「国公立病院」「その他の病院(国公立以外の病院)」「医院・診療所・クリニック」に所属している医師※3を集計
・年齢が不明の医師※4は除外し集計
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※1 調査期間:2024年1月19日~1月20日
調査方法:インターネット
有効サンプル数:MCI調査パネル医師557名
設問「製薬企業が主催するWeb講演会について、先生が製薬企業に期待する対応をすべてお選びください(複数選択可)」、選択肢は以下から回答。
‐ 「講演会前に、MRから、講演会の関連情報の提供がある」
‐ 「講演会前に、講演会に関する事前ヒアリングがあり、講演時に話題にあげてもらえる」
‐ 「講演会前に、前日や当日のお知らせメールなど、視聴忘れが起きにくいよう工夫がされている」
‐ 「講演会視聴中に生じた疑問に対して、迅速な回答ができる体制になっている」
‐ 「バーチャル空間上で参加者や演者と交流が持てたり、講演会以外の情報収集ができる」
‐ 「講演会後に、講演内容に関連した紙媒体資料の提供がある」
‐ 「講演会後に、講演内容に関連したWebコンテンツの情報提供がある」
‐ 「講演会後、講演中に紹介しきれなかった質問とその回答をまとめた資料の送付がある」
‐ 「講演会開催中や終了後でも視聴が可能な、追っかけ再生やオンデマンド配信などの機能により、都合がつかない場合でも視聴しやすい工夫がある」
‐ 「その他」
‐ 「対応面でWeb講演会へ製薬企業に期待する対応はない」
- ※2 ※1の回答が「その他」もしくは「対応面でWeb講演会へ製薬企業に期待する対応はない」のみを選択した医師以外を「Web講演会について何らかの対応を期待している」と定義。
- ※3 MCI調査パネルの会員登録情報「勤務先施設形態」が「大学病院」「国公立病院」「その他の病院(国公立以外の病院)」「医院・診療所・クリニック」を対象とし、「勤務先施設形態」が「介護老人福祉施設・介護老人保健施設」「その他」は除外。
- ※4 MCI調査パネルの会員情報にて「生年月」に記載がない医師を「年齢不明」と定義。
Web講演会視聴前、視聴中、視聴後それぞれで製薬企業へ期待する対応(勤務先施設形態別)
すべての施設形態で半数近くが視聴前・視聴後の対応に何らかの期待をしていることがわかりました。
結果サマリ
フェーズ別の期待事項を、施設形態別に集計した結果が以下です。
- ● Web講演会視聴前に期待する対応としては、「MRから講演会の関連情報の提供」「前日や当日のお知らせメールなどの視聴忘れが起きにくい工夫」が多い結果となりました。
- ● Web講演会の視聴後に期待する対応としては、「追いかけ再生やオンデマンド配信などの機能」への期待が最も高く、「講演会後に、講演内容に関連したWebコンテンツの情報提供がある」をほぼすべての施設形態で上回る結果となりました。
上記表はこちらより、ダウンロードいただけます。
ラボ編集部からのコメント
製薬企業主催のWeb講演会へ何らかの対応を期待する医師のうち、施設形態を問わずほぼ半数が視聴前または視聴後のタイミングでの対応を期待していることが明らかになりました。
医師インタビューで「MRがWeb講演会を案内する際、開催日時とテーマだけでなく、講演会テーマに関連した薬剤情報の提供があると、視聴意欲は高まると考えます。」※5といった声があったように、視聴前のタイミングでのMRから講演会の関連情報の提供、メール案内などの視聴忘れを防ぐための工夫への期待値は高い傾向にあります。
また、視聴後については追っかけ再生やオンデマンド配信など医師の都合に合わせて視聴できる機能への期待値が高いため、MRからの情報提供に加え、講演会当日・前日のお知らせメール配信やオンデマンド配信など、メールシステムやオウンドサイトの機能実装といった環境面での整備を行うことで医師の期待に応えることができると考えられます。
DM白書ラボでは、インターネット講演会を起点としたオムニチャネル展開例についても解説していますので、取り組みの参考としてください。また、本記事に関連して、医師調査を行った記事も「合わせて読みたい」欄よりご覧ください。
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