スマホ最適化はどこまでやるべき?医師のスマートフォンでの情報収集実態を深堀調査【DLあり】
今回は、「 スマートフォン(以下、スマホ)/LINE等による疾患・薬剤情報の入手状況」について深堀調査した結果をご紹介します。 「DM白書2025年春号」(n=5,136名)の回答を対象にしています。
DM白書 2025年春号「スマートフォン/LINE等による疾患・薬剤情報の入手状況」※1では、医師が勤務中に薬剤情報を取得する際、主にスマホを利用する割合が全体の約32%に上ったことが明らかになりました。本記事では、スマホ利用頻度の高い医師の情報収集スタイルについて深堀調査した結果をご紹介します。
目次
調査概要
- ● 設問1「先生のスマホや、iPad等のタブレットPCの所有状況についてお教えください。」(SA)
● 設問
設問1「先生のスマホや、iPad等のタブレットPCの所有状況についてお教えください。」(SA)
設問2「 先生がインターネットで薬剤・疾患情報を取得する際、パソコン、スマホ、iPad等のタブレット端末をどのように使い分けていますか。それぞれ最も近いものを1つずつお選びください。」で5つの時間帯(朝・勤務前/勤務中/休憩時間/移動中・外出先/帰宅後・休日)から選択
設問3「先生が以下の際に使用する端末について、使用状況をお教えください。」で5つのチャネル閲覧時(製薬企業からのメール閲覧時、インターネット講演会視聴時、製薬企業ウェブサイト閲覧時、 医療系ポータルサイト閲覧時、リモート面談時)それぞれで、スマホ、パソコン、タブレットの利用状況(よく使う、たまに使う、使わない)を選択
● 集計条件
1) 設問2で5つの時間帯(朝・勤務前/勤務中/休憩時間/移動中・外出先/帰宅後・休日)のうち、「主にスマホを利用」と回答した数を基に、「スマホ利用頻度低、中、高」の3つに分類。
2) 設問1でスマホ、iPad等のタブレットPCどちらも所有していないと回答した医師は「スマホ利用頻度 低」に分類。
・ 調査期間:2025年1月24日~2月3日
・ 調査方法:インターネット
・ 有効サンプル数:医師5,136名
「スマホ利用頻度 高」の医師は17.7% 、「スマホ利用頻度 中」の医師は38.5%
1日の時間帯を5つ(朝・勤務前/勤務中/休憩時間/移動中・外出先/帰宅後・休日)に分け、「主にスマホを利用」と選択した数をもとに「スマホ利用頻度 低、中、高」に分類しました。
※本記事に掲載されている図表をすべてダウンロードしてご利用いただくことができます。
「スマホ利用頻度 高」の医師は17.7%、「スマホ利用頻度 中」の医師の割合は38.5%でした。
移動中・ 外出先でスマホから情報収集を行う医師が最多
スマホ利用頻度別に医師がスマホ、パソコン、タブレットを利用する時間帯を調べました。
※本記事に掲載されている図表をすべてダウンロードしてご利用いただくことができます。
「スマホ利用頻度 高」 の99.7%は、 「移動中・外出先」で、また、95.4%が「朝・勤務前」にスマホを利用して情報収集を行っています。
「移動中・外出先」では、「スマホ利用頻度 中」の90.1%、「スマホ利用頻度 低」の28.0%が、スマホで情報収集すると回答しています。
「スマホ利用頻度 高」が最も「よく使う」と回答したのは医療系ポータルサイト閲覧時
チャネル(製薬企業からのメール、インターネット講演会、製薬企業ウェブサイト、 医療系ポータルサイト、リモート面談)ごとの端末利用状況をよく使う、たまに使う、使わないで回答いただいた結果を、「スマホ利用頻度 低、中、高」ごとに集計しました。
※本記事に掲載されている図表をすべてダウンロードしてご利用いただくことができます。
5つのチャネルの中で、「スマホ利用頻度 高」がもっとも「よく使う」(58.8%)を選択したのは「医療系ポータルサイト閲覧時」でした。医療系ポータルサイト閲覧時は、「ス マホ利用頻度 中」の37.9%がスマホを「よく使う」を選択しています。一方、「ス マホ利用頻度 高」のうち41.8%がパソコンを「よく使う」を選択しています。
次いで、製薬企 業からのメール閲覧時にスマホを「よく使う」と選択したの は、「スマホ利用 頻度 高」 の46.6%、「スマホ利用 頻度 中」 の26.0%でした。
※ダウンロードデータでは、「製薬企業ウェブサイト閲覧時」、「インターネット講演会視聴時」、「リモート面談時」のスマホ、パソコン、タブレットの利用状況がご確認いただけます。ぜひご利用ください。
医師属性ごとの調査データ
「呼吸器内科」では、「スマホ利用頻度 高」 の90.0%が、 「勤務中」にスマホで情報収集を行っているなど、 医師全体と比較すると医師属性での差異が見られます。詳細は下記ボタンよりご確認ください。
1分でわかる!「データ分析機能」のご紹介
ラボ編集部からのコメント
1日のうちのスマホ利用頻度をもとに分類したところ、「スマホ利用頻度 高」に分類される医師は医師全体の約2割でした。
5つの時間帯(朝・勤務前/勤務中/休憩時間/移動中・外出先/帰宅後・休日)の中で最もスマホが利用されていたのは「移動中・外出先」であり、「スマホ利用頻度 高」の99.7%と「スマホ利用頻度 中」の90.8%がこの時間帯にスマホを利用しています。
移動中や外出先ではまとまった時間を取れないケースもあることを鑑みると、短い時間でスマホの限られた画面サイズ上で必要な情報にアクセスできることを考慮した情報提供が重要と言えるでしょう。
また、製薬企業からのメール閲覧時では、スマホを「よく使う」、「たまに使う」を合わせると「スマホ利用頻度 高」の80%以上、「スマホ利用頻度 中」の60%以上が、閲覧時のデバイスとしてスマホを選択しています。スマホでメールを確認する医師を考慮したメールの件名、文面が必要だと言えます。
例えば、スマホでは画面上表示されるメールの件名もパソコンと比較して短くなるため、重要な情報を最初の15文字以内に収めるといった工夫も有用です。また、メール文面はスペースを開けてリンクボタンを配置するなど、マウスではなく指でのタップのしやすさを考慮する必要もあります。
限られたスペース上でも、見やすさや使いやすさへの配慮を行うことが今後より一層求められていくでしょう。
(文:中嶋)
出典
DM白書2025年春号
調査期間:2025年1月24日~2月3日
調査方法:インターネット
有効サンプル数:医師5,136名
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