スマートフォンでのオウンドサイト利用における医師が抱える不満要因とは?
MCI DIGITALでは、2025年1月に実施した「DM白書2025年春号」向けの大規模医師調査において、「スマートフォン/LINE等による疾患・薬剤情報の入手状況」を調査しました。
目次
勤務中にスマートフォンを主に利用して薬剤情報を取得する医師の増加傾向
MCI DIGITALでは「DM白書2025年春号」の特集テーマの1つとして、スマートフォンでのオウンドサイト利用における医師の不満要因について調査しました。
このテーマは、約7年前の2017年冬号での特集が最も古く、今回の調査結果は、2017年10月と、2022年2月、2025年2月の3つの調査時点のデータをもとに時系列で確認できる内容と、今回新たに深堀した情報で構成されています。
まず、医師が勤務中に薬剤情報を取得する際に、主にスマートフォンを利用する割合が全体の約1/3を占める32%に上りました。これは7年前(2017年10月)から1.6倍の増加となります。
また、今回の調査では勤務中にスマートフォンで疾患・薬剤情報を収集する頻度も確認しており、「毎日(22.5%)」「週に数回(32.2%)」と回答した医師は半数を超えました。
スマートフォンでの製薬企業ウェブサイト閲覧経験と利用意向が高い年代層は?
製薬企業ウェブサイトをスマートフォンで閲覧した経験のある医師はどの程度広がっているのでしょうか?調査結果を年代別にクロス集計した結果、以下のグラフの通り、30代以下の医師層では70%に迫る状況で、40代でも50%の医師は閲覧経験があり、今後も利用したいと回答しました。
スマートフォンで閲覧した際に、製薬企業ウェブサイトに感じる不便な点とは?
このようにスマートフォンでの利用状況が40代以下の医師の半数以上に広がると、製薬企業ウェブサイト側の対策は、レスポンシブデザイン程度では済まなくなると考えます。スマートフォンでの利用に対する最適化を検討するにあたり、医師の皆様が感じる不便な点についての調査結果をご紹介します。
年代が上がるにつれて回答率が上がる文字サイズに対する不満はさておき、30代・40代の医師の不満点は以下の順となりました。
- ● サイト内検索機能が使いづらい
- ● ページの読み込みに時間がかかる
- ● スマートフォン向けのナビゲーションが不十分
これらの対策として、既存のサイト運営環境下でも改善策はいろいろと考えられるため、まずは制作ガイドラインの見直しで行えるテーマから取り組んでみてはいかがでしょうか。
制作ガイドライン見直しで可能なスマホ最適化例
1.画像の最適化
画像が重いと読み込み時間が長くなるため、ファイルサイズを小さくするか、WEBP形式などより効率的な形式を使用します。また、CSSを利用して、スマートフォンでは必要な部分だけを表示するなどの工夫も有効です。
2.ナビゲーションの簡素化
スマートフォン向けの画面サイズでアクセスしたユーザーに対し、メニューやボタンを大きめに表示してタップしやすく工夫します。ドロップダウンメニューをシンプルにすることも有効です。
3.遅延読み込み(Lazy loading)の採用
スマートフォン向けの画面サイズでアクセスしたユーザーに対して、ページに表示する必要のないコンテンツを後から読み込むようにし、初期の読み込みを速くすることができます。これは特にサムネイル画像が多いトップページやコンテンツ一覧ページに効果的です。
MCI DIGITALでは、オウンドサイトのユーザービリティー診断の一環として、スマートフォンユーザーに向けた最適化策の実施状況や改善点のリストアップ、UIデザインツール「Figma」を用いたプロトタイプテストなどによる改善サポートを行っています。このテーマにご関心のある方は、弊社コンサルタントまたはこちら よりご相談ください。
(文:河南)
出典
●DM白書2025年春号
調査期間:2025年1月24日~2月3日
調査方法:インターネット
有効サンプル数:医師5,136名