面談前後、Web講演会前後にMRからのメールを通じて閲覧したい情報
DM白書ラボでは、DM白書本編には未収載のデータを提供しています。今回は、医師のニーズを満たした1to1メールの実施方法を検討するため、MRから医師に送付するメールについて、メールの受信状況※1と各場面(面談前後・Web講演会前後)におけるメールを使った情報提供ニーズ※2について調査を行いました。
「DM白書2023年冬号」(n=5,069名)の回答を対象にしています。
目次
前提条件
- いずれの企業のMR(面談)からも定期的に情報を取得していない医師を「MRリーチなし」、1社以上のMR(面談)から定期的に情報を取得している医師を「MRリーチあり」と定義。※3
- MRからのメールの受信状況については、MRリーチ有無別に集計
- 各場面における情報提供ニーズについては、MRリーチありの医師に限定して集計
- ※1 設問は以下の通り。「先生は普段、製薬企業のMRから薬剤などの紹介コンテンツが掲載されたメールを受け取っていますか。」
- ※2 設問は以下の通り。「普段MRから受信している薬剤等の紹介コンテンツが掲載されたメールについてお伺いします。下記のそれぞれの場面において、どのような情報のコンテンツがメールで送られてきたら閲覧したいかをお教えください。」
- ※3 設問「2023年7月~9月末で先生が定期的に取得されていた情報源について、あてはまる製薬企業をすべてお選びください。」にて、MR(面談)について1社以上選択した医師を「MRリーチあり」、「該当企業はない」と回答した医師を「MRリーチなし」と定義。
結果サマリ MRから送られてくるメールの受信状況
薬剤などの紹介コンテンツが掲載されたメールの受信有無
メールの受信状況について調査したところ、MRリーチありの医師では75%以上、MRリーチなしの医師では40%以上の医師が、「受け取っている」と回答しました。
以降のデータは、MRから送られてくるメールを「受け取っている」と回答した、MRリーチありの医師に絞って紹介します。
結果サマリ MRから送られてくるメールを通じて閲覧したい情報の有無
面談前後にメールで送られてきたら閲覧したい情報の有無
Web講演会視聴前後にメールで送られてきたら閲覧したい情報の有無
MRからのメールを「受け取っている」と回答した医師を対象に、各場面において、MRのメールを通じた情報提供のニーズ有無について調査したところ、面談前・面談後のいずれにおいても、何らかの情報を閲覧したい医師が全体の半数以上という結果になりました。
また、Web講演会の視聴前後については、何らかの情報を閲覧したい医師が約6割という結果になりました。
結果サマリ MRから送られてくるメールを通じて閲覧したい情報の詳細
面談前後にメールで送られてきたら閲覧したい情報の詳細
Web講演会視聴前後にメールで送られてきたら閲覧したい情報の詳細
メールを通じて閲覧したい情報の詳細については、面談前・Web講演会視聴前については面談内容や講演内容の「サマリ情報」がもっとも多く、面談後・Web講演会視聴後については面談内容や講演内容の「詳細情報」がもっとも多い結果となりました。
結果サマリ 年代ごとの傾向の違い
面談前後にメールで送られてきたら閲覧したい情報の有無
Web講演会視聴前後にメールで送られてきたら閲覧したい情報の有無
各場面における、MRから送られてくるメールを通じて閲覧したい情報の有無について年代別に集計したところ、4つの場面のいずれにおいても、年代の若い医師ほどニーズが高いという結果になりました。
ラボ編集部からのコメント
面談前後におけるMRのメールを通じた情報提供については、過半数の医師が何らかの情報に対してニーズを示しており、近年各社が注力しているWeb講演会視聴前後のフォローだけでなく、面談前後におけるメールを通じたフォローも同水準で重要であるとうかがえます。
実際に医師へのインタビューにおいても、「事前に面談テーマの関連資料などを送付してもらえると面談時に質問したいポイントが明確になり、面談に向けた意欲が高まる」、「面談後に面談を補完する情報として関連コンテンツを案内してもらえると有益だ」といった声が上がっており、こういった動きが医師から求められていることが分かります。
医師ごとに細かなニーズには違いがあると思いますが、今回の調査から、面談前やWeb講演会視聴前には「サマリ情報」のニーズが高いため、事前情報として要点をまとめた資料などをメールで送付できると良いと考えられます。また、面談後やWeb講演会視聴後には「詳細情報」に対するニーズがやや高いため、内容を補足したりデータ裏付けたりするような情報をメールで送付できると良いでしょう。
また、年代が若い医師ほど各場面におけるMRのメールを通じた情報提供に対するニーズが高いことも分かっており、若い医師に対しては特にこのような前後の取り組みでメールを積極的に活用するべきであると考えられます。
出典
●DM白書2023年冬号
調査期間:2023年10月13日~10月20日
調査方法:インターネット
有効サンプル数:医師5,069名
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