医師のニーズに応えるVeeva活用方法 - Veeva iVAナビ –
「DM白書ラボ」では、「医師ニーズを満たしたタブレットディテールの実施方法」をテーマに、医師インタビュー、アンケートを通して調査を行っています。
本記事では、タブレットディテール時に、医師の求めに応じて迅速にスライドを提示するための実行プランをご紹介していきます。
目次
タブレットディテールにおいて、医師が期待していることは?
医師が評価する、タブレット端末を用いたディテールとは?
これまでの調査で、MRがタブレット端末を使用して情報提供する際、あらかじめMRが用意しているスライド以外の情報を、医師の質問に応じて「迅速に提供された経験がある」と回答した医師の80%以上が、そのような体験をすることで「MRの評価は高まる」または「評価はやや高まる」と回答した※1ことが明らかになりました。
前回までは、Veeva上での医師ニーズに応えるディテーリングを実現するための「導線設計」「運用設計」「レポート活用」の基本的な考え方をお伝えしましたが、今回は具体的な事例をご紹介します。
Veeva上でのコンテンツ呼び出しを実現する「iVAナビ」(アイブイエ―ナビ)
面談時、医師の質問に応じてスムーズに関連コンテンツ呼び出しに役立つのが「iVAナビ」です。iVAナビは、タブレットディテール時のプレゼンテーション切替え時間を大幅に短縮するMCIオリジナルのナビゲーション機能スライドで、画像をマップ表示することで視覚的に検索性能を向上させます。
Veeva CLMの標準仕様では、特定プレゼンテーションの呼び出しに50秒ほどかかってしまうため、「スムーズな面談」とはいいがたい状況です。本記事にてご紹介する「iVAナビ」では、iVAナビ内に掲載しているプレゼンテーション群の表示時間を約3秒まで短縮することができます。
全スライドから複数製品/製品基本コンテンツ群へすばやくアクセスできる2段階カテゴリー表示メニュー
iVAナビでは、全スライドから製品または適応症ごとの切り替えが可能です。
また、同一製品コンテンツ内での2段階カテゴリー表示メニューを持つことで製品基本コンテンツ群(製品特性、臨床試験、安全性等)の呼び出しもスムーズに行うことができます。
医師属性、処方意向に合わせたディテーリングシナリオの呼び出しも可能
iVAナビ内に登録されているスライドであれば、特定スライドを組み合わせたカスタムストーリーの登録が可能なため、医師の属性・処方意向に合わせたディテーリングシナリオの呼び出しや、Web講演会開催に合わせたキャンペーン的な情報提供など、MRが迷わずスライドを呼び出せる導線を作ることができます。
まとめ
今回ご紹介したVeeva活用事例は、医師の求めに応じてMRがすばやく情報を提示することをサポートできる機能を利用した事例です。Veeva標準機能では実現できませんが、Veevaコンテンツ内の導線に課題を感じている場合はぜひ導入を検討してみると良いでしょう。
MCI DIGITALでは、今回ご紹介したiVAナビを含めたVeeva制作・運用のご支援を行っています。貴社環境に合わせたご提案・支援が可能ですので、お気軽にご相談ください。
次回は、医師のニーズに応える環境を構築するために有用な仕組みとして、医師の開封状況などをグラフィカルに確認できる「MyInsights」、医師とのディスカッションツールを通じて得た回答や処方意向、治療方針の考え方などの、製品チームがMRに収集してほしい情報をVeeva上で収集することが可能な「Veeva
Survey」についてご紹介します。(2025年以降公開予定)
(文:松原)
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