医師のニーズに応えるVeeva活用方法 - Veeva CRM INDEX、Custom My Presentation -
「医師が評価する、タブレット端末を用いたディテール」(2023.12.18)
では、MRがあらかじめ用意していたスライド以外の情報を、自身の質問に応じてMRから迅速に提供された経験を持つ医師の80%以上が、そのような体験をすることでMRの「評価は高まる」または「評価はやや高まる」と回答しています。
面談前のMRの事前準備も重要ですが、本社側の対応として、MRの利便性を考慮した環境を用意する必要もあるのではないでしょうか。
そこで今回は、VeevaでのMRからの迅速な情報提供のための具体的な方法を紹介します。
これまでの調査で、以下のことが明らかになっています。
①MRから迅速なスライド提供された経験※のある医師は52.3%。
②①のうち、80%以上が、①の体験をすることでMRの「評価は高まる」または「評価はやや高まる」と回答
※あらかじめMRが用意しているスライド以外の情報を、先生の質問に応じて迅速に提供された経験
今回は、Veevaでの具体的な実行プランをご紹介します。
Veevaの検索性を高める、CLM用INDEXの活用
CLM用INDEXは、CLMスライドの一覧ページを指します。一覧化することで、MRが必要なCLMコンテンツを素早く見つけられるようになります。
1)INDEXのレイアウト例
製剤ごとに専用のINDEXを用意し、画面左部分に製剤切り替え用のタブを配置。各プレゼンテーションは、カテゴリメニュー別に分類して表示しています。標準の検索機能ではプレゼンテーション名称の入力が必要ですが、INDEXを用意することでプレゼンテーション名称を正確に覚えていなくてもスライドを容易に見つけだすことができます。
プレゼンテーションのタイトルをタップすると、そのプレゼンテーション内のスライドを一覧で確認することができます。
関連製品がある場合、ページ上部に用意した製剤ボタンから別製剤のINDEXへ遷移できます。
2)INDEXのCustom My Presentation機能
INDEXにある「Custom My Presentation」一覧では、INDEX内のスライドを自由に並び替え、担当医師に合わせたスライド集を作成することができます。
Veevaのアクセシビリティを高める、Veeva CRMアプリ内検索機能の活用
Veeva CRMアプリに標準機能として搭載されている、プレゼンテーションの検索機能を活用します。あらかじめ以下の対応を行っておくとよいでしょう。
1)プレゼンテーションの命名ルール設定
Veeva CRMアプリの"CLMプレゼンテーション"のタブには、すべてのプレゼンテーションが名称の昇順で表示されます。あらかじめ、プレゼンテーション名の先頭に製剤名を付ける等の命名ルールを設けることで、ファイルの並び順をコントロールしやすくなり、各プレゼンテーションへ素早くアクセスできるようになります。
2)お気に入り欄の活用
各MRは任意のプレゼンテーションをお気に入りに設定することができます。お気に入りに設定したプレゼンテーションは”CLMプレゼンテーション”タブに加えて"お気に入り"タブにも表示されます。
よく使うプレゼンテーションやINDEXをお気に入りに設定しておくことで、プレゼンテーションが見つけやすくなります。
3)表示形式の活用
そのほかVeeva CRMアプリのメディア欄最上部のボタンから、プレゼンテーションの表示形式を切り替えることができます。一番右のボタンを選択すると、各プレゼンテーションを紐づいている製剤別に表示させることができます
まとめ
Veevaの利便性を高めるため、プレゼンテーションの検索性を高めることで各プレゼンテーションへのアクセシビリティがぐっと高まります。
限られた時間の中で薬剤や治療についての情報収集を効率的に行いたい、という医師ニーズに応えるために、Veeva環境の整備は今後さらに重要性を増してくると考えられます。今回ご紹介した方法は標準機能でも利用可能なものなので、ぜひお試しください。
MCI DIGITALでは、今回ご紹介した機能をはじめとしたVeeva制作・運用のご支援を行っています。貴社環境に合わせたご提案・支援が可能ですので、お気軽にご相談ください。