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【自由回答】MRに提示されると評価が高まる、「あらかじめ用意しているスライド以外の情報」

記事公開日 2024.10.16
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記事公開日 2024.10.16

「DM白書ラボ」では、リサーチテーマ「医師ニーズを満たしたタブレットディテールの実施方法とは?」について、医師インタビュー、DM白書調査を通して調査しています。

背景・目的

これまでの調査では、「MRが面談用に準備していたスライド以外で、先生の質問や要望に対し、その場で迅速に提供されて有益だった情報」として、同系統の他剤の情報やガイドラインの更新情報といった「薬剤の効果・安全性/ガイドライン」や、他施設での処方状況や実臨床上の疑問の回答(投与量・タイミングなど)などの「実臨床/処方」に関する情報が高い結果であった※1ことが明らかになりました。

タブレットディテールにおける情報提供の参考となるよう、診療科別に異なる医師の具体的なコメントをまとめましたのでぜひ参考にしてください。なお、本調査はDM白書での調査結果ではなく、DM白書ラボ独自の調査結果です。

目次

詳細

前提条件

  • ● 設問 「MRが面談用に準備していたスライド以外で、先生の質問や要望に対し、その場で迅速に提供されて有益だった情報について教えてください」(自由回答)※2
  • ※2 調査期間:2024年2月27日~3月12日
    調査方法:インターネット

MRに提示されると評価が高まる、「あらかじめ用意しているスライド以外の情報」

具体的に有益だと感じた情報提供について、診療科別の医師のコメントをご紹介します。ダウンロードデータには、本調査で取得した医師のコメント全49件を掲載しています。ぜひダウンロードしてご活用ください。

一般内科/総合診療科 呼吸器内科循環器内科・整形・皮膚・眼科
消化器外科・脳神経内科 外科乳腺・内分泌・甲状腺外科・腫瘍内科小児科研修医

主標榜診療 医師コメント
一般内科/総合診療科 単に薬剤の効き目のエビデンスだけでなく、ざっくりとした同系統の薬剤と比較した効き目の強さや、副作用の違いなどをすぐに説明していただけた時はとても勉強になり、明日から臨床に使えると感じた。臨床医の側は単にその薬のエビデンスを知りたいのではなく、他剤と比べてどうなのかを知りたいと思うので大変有意義だった。
一般内科/総合診療科 〇〇の副作用、特に翌朝の覚醒不良について具体的に知りたいときに、実臨床例の提示を行って説明を受けたときは抽象的でなく、患者像を想像することができて、今後使用する際の役に立った。同時に副作用が出現した際の対応についても説明があった。
呼吸器内科 追加で知りたい情報があった際にその場で論文を紹介いただいたり、その内容に関する直近の講演会の開催についてお知らせいただいたりしたことがあります。自分の知りたい情報がその論文や、講演会に合致していたことがあり情報提供をいただき有益でした。
呼吸器内科 ・〇〇の味は、風味だけで鼻閉の患者では味の違いがわからないという情報。
・説明中の薬で別の疾患に対する治験が進行中であるという情報。
・有害事象によって抗癌剤の減量された患者の割合についての情報。
循環器内科 〇〇使用に関しての質問内容に対して論文からのデータをいくつも見せていただき、それに基づいて説明してもらったのでかなりわかりやすかった。
最新の論文のupdateに関してはできていない部分もあるため、非常に助かっています。
整形外科 〇〇の特性について伺った際に、「社外秘ですが」と前置きされて、他社〇〇の比較についての資料を見せていただいた。非常に勉強になり、症例ごとに〇〇の使い分けをするようになりました。
整形外科 実際に薬剤を使用している他の病院の先生が「ここの点に困っている、ここの点がよかった」などありますかという質問をしたことがあり、そこで他の先生の薬剤の使い方などを知ることができたため、収穫のある説明会となった。意外と他の病院の情報は入ってこないため、MRから情報を知ることができるのは大変助かるなと感じている。
皮膚科 こちらがまだ未処方の薬剤の場合、他のクリニック(特に近隣のクリニック)での採用状況が気になりますが、質問したところタブレットで最新の該当の資料・データを短時間で検索・明示してもらえました。昔流の紙の時代では考えられない対応です。
眼科 薬剤の副作用についての治験資料。ある薬剤の眼副作用についてコメントを求められた際、治験データを眼副作用に絞って見せてほしいとリクエストしたところ、その場で提供してもらえた。治験データと実臨床における印象を照らし合わせることができ、有用であった。
消化器外科(胃腸外科) 最新の臨床試験データ: 特定の薬剤に関する最新の研究結果や臨床試験データを、その場で見せてもらえることがあります。これにより、薬剤の有効性や安全性に関する最新情報を得られるため、治療方針の決定に役立ちます。
ガイドラインの更新の情報を早々に教えてくれたり、副作用情報などもスライドになる前に教えてくれたりします。
また患者向けの説明資料や、疾患や治療法についての教育の資材を提供してもらえると非常に便利です。
脳神経内科(神経内科) こちらの質問に対して的確な文献を提示してご回答してくださったときはとてもありがたかったです。また、他院などで実際に使ってみた医師が感じたことも教えていただけると参考になります。その薬のメリットに加えて、デメリット(競合する薬に比べて良くない点)も包み隠さず教えてくださる方は信用できるなと感じます。
脳神経内科(神経内科) こちらが質問した内容についてすでに検討されている論文を後日持ってきてくれることはありますが、質問した時にすでに持っていた場合、素直に驚嘆しました。そのほか患者さん用の説明資料や、患者さん用のツールなどもこちらの理解にも役立つように思います。
脳神経外科 〇〇治療薬の説明会において、添付文書上による増量のペースよりも、実際には少し遅らせてゆっくりと増量することが可能かどうかと、増量を途中までにとどめた方が良い患者像に関する質問を行った際の回答がわかりやすかった。
乳腺・内分泌・甲状腺外科 臨床的な疑問に対して、すぐに根拠となる文献をすぐに見せてくれたことがありました。このときは、さすがに優秀なMRだと思いました。会社が用意した資料だけではなく、きちんとエビデンスを抑えているMRはポイントが高いです。
腫瘍内科 自分が研究している内容の新規の論文について紹介してくれた。紹介した内容が知らないことだったため非常に役立った。自分の研究テーマについても知っていていただけたのはすごいことだと感じた。今後もぜひ教えていただきたいと思った。
小児科 雑談のなかで、他院や他病院の情報を聞くことがある。他施設での採用状況は近隣施設のリアルタイムの情報なので有益だった。また、質問に対しての回答はMRの準備したタブレット端末で主に行われるが、回答できない場合にその場ではないが、数時間後に電話で回答してくれたことはよかった。
小児科 web面談で情報提供を受けた際に、専門の看護師さんやMRの方も同席頂き、ルート管理や薬剤投与の細かいタイミングなど、臨床的に困ることが想定される場面についての質問に、速やかに対応を頂いた際は大変助かりました。
臨床研修医 治験のデータは他所でも確認できることが多いですが、紹介してくださった薬に関して、実際の臨床で医師が使った際の経験や感想、類似の薬効を持つ薬との比較について質問した際に、データとともに情報を提示していただけたときは非常に有益だと感じました。
臨床研修医 疾患Aに対する〇〇の効果について説明を受けた後、疾患Bに対する適応の話にもなり、当院の地域での疾患Bの症例報告数について質問が出た際、すぐにそのデータの回答があり、疾患Bに対する適応の検討も考えることができた。

考察

ラボ編集部からのコメント

MRに提示されると評価が高まる、「あらかじめ用意しているスライド以外の情報」としては、薬剤の効果、安全性を示す試験データや論文データ、他剤との比較、他施設での使用状況、臨床現場をサポートするための情報、など多岐にわたっており、医師の診療科やキャリアなどによってニーズもさまざまであることが見えてきました。

こういった医師のニーズに応えるためには、本社側でタブレットディテール用のコンテンツを用意するだけではなく、医師の質問への回答情報をすばやく調べられる仕組みに加え、各MRが把握する情報や医師ごとのニーズや好みを管理する仕組みなど、医師のニーズに応える環境を構築することが必要だと言えそうです。

今後

次回以降の調査で解決すべきことは?

DM白書ラボでは、今後、医師のニーズに合わせたタブレットディテールの具体的なプランを、検討フェーズ「実行プランを決める」内でご紹介していきます。ぜひご活用ください。

>>> 医師のニーズに応えるVeeva活用方法 - Veeva CRM INDEX、Custom My Presentation -
>>> 医師のニーズに応えるVeeva活用方法 - Veeva 導線設計 -
※今後も追加予定。

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