医師ニーズに応えるVeeva活用方法 MRと医師のディスカッションをサポートする「Veeva Survey」
「DM白書ラボ」では、「医師ニーズを満たしたタブレットディテールの実施方法」をテーマに、医師インタビュー、アンケートを通して調査を行っています。
本記事では、医師との双方向コミュニケーションを促進・活性化するVeeva Surveyについてご紹介します。
これまでの調査では、「MRが面談用に準備していたスライド以外で、医師の質問や要望に対し、その場で迅速に提供されて有益だった情報」※1について自由回答として収集した調査結果をご紹介しました。実際の声からは、診療科やキャリアによって多様な医師のニーズが存在することが明らかになりました。
本記事では、医師のニーズに応えるために、MRがヒアリングを行いながら医師の治療状況に応じたディテーリングを実施する手法について紹介します。
医師と双方向にやり取りしながらディテーリングを実施できる「Veeva Survey」
Veeva Surveyは、MRを通じたアンケートをCLMやApproved Emailと連携して実施できる機能です。取得した回答データはVeeva CRM内に記録され、ディテーリングに活用することが可能です。
本項ではVeeva Surveyの活用例を3つ紹介します。
薬剤の適正使用と効果をグラフィカルに確認できる「症例フォローアップ」
症例フォローアップは、患者の来院日や薬剤の投与状況を確認し、薬剤が適正に使用されているかどうかを医師と共に管理するためのコンテンツツールです。
事前にCRMから直接登録したデータを表示することも可能ですが、医師からヒアリングした内容をその場でVeeva CLMから登録することで、患者の状態の推移をリアルタイムでグラフィカルに表現することが可能です。
医師の処方意向をマッピングする「ポジショニングマップ」
ポジショニングマップは、医師とのディスカッションツールの1つとして患者の特徴や、1st Line治療、2nd Line治療などをヒアリングし、記録するツールです。
MRまたは医師がVeeva CLMで入力すると、その場でグラフが表示され、MRはグラフを見ながら医師とディスカッションを進めることができます。
ポジショニングマップのイメージ
Approved Emailと連携したアンケート
Approved Emailは、Veeva Surveyと連携したアンケート機能を備えています。たとえば、インターネット講演会参加のお礼やコンテンツ紹介などのメールにアンケートを付けることで、医師とのコミュニケーションを活性化させることができます。
Veeva Surveyからアンケートを準備し、Approved Emailのテンプレートやフラグメントにアンケートへのリンクや回答ボタンを追加するだけで、簡単に導入できます。
Veeva Surveyを活用している製薬企業担当者の声
実際にVeeva Surveyを活用している製薬企業の担当者の声をご紹介します。
プロダクトマネージャー
MRが得た情報がVeeva CRMを通じてリアルタイムに集計されることで、入力データ収集のタイムラグが減り、次の施策への展開がスムーズになります。また、医師やMR軸でVeevaとその他のデータを結合することで、支店やエリアに必要な情報の落とし込みもスムーズに行えるようになりました。
MR
これまでは報告用のExcelなど別ツールを使用していましたが、Veeva CLMでの入力が完結するようになり、余計な手間が省けるようになりました。また、グラフや過去データの表示も簡単にできるため、医師とのディスカッションにも大いに役立っています。入力データはすぐに上長やプロダクトマネージャーが確認できるため、入力内容を基に医師への情報提供方法についての相談もしやすくなったと感じています。
まとめ
本記事ではVeeva Surveyについてご紹介しました。
Veeva SurveyはVeeva CRMとシームレスに連携し、スライドを使ったディテーリング中にアンケートを実施することが可能です。医師との双方向コミュニケーションを促進・活性化し、回答データを蓄積することで、MRはより一層医師のニーズを理解し、今後の活動に役立てることができるでしょう。
DM白書ラボの医師インタビューでは、タブレットディテールの利点として「アニメーション演出は多用すると見づらくなってしまいますが、キースライドや、試験結果の図表など印象付けたい部分に活用すれば、要点を明確に理解しやすく、記憶にも残りやすいと思います。」※2と、タブレットならではの演出に期待する医師の声をご紹介しています。
Veeva Surveyはあくまでも機能部分のため、グラフィカルなデザインやインタラクティブな動きを組み合わせることで、MRや医師の「体験」を向上させ、さらなるコミュニケーションの活性化が期待されます。以前ご紹介した「医師のニーズに応えるVeeva活用方法 - デジタルならではの特性を活かせる、VeevaCLMインタラクティブコンテンツ - 」もぜひご確認ください。
MCI DIGITALでは、今回ご紹介した機能をはじめとしたVeeva制作・運用のご支援を行っています。貴社の環境に合わせたご提案・支援が可能ですので、お気軽にご相談ください。
(文:相澤)
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