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医師が好きな製薬企業ランキングTOP10とその理由

記事公開日 2024.10.30
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記事公開日 2024.10.30

「DM白書ラボ」では、DM白書ラボ独自の調査データを提供しています。今回は、医師がどの製薬企業を好ましいと思っているか、またその理由についてのインターネット調査結果をご紹介します。

目次

前提条件

  • ● 設問 「先生が一番好きな製薬企業と、その企業が好きな理由、エピソードを教えてください。」(自由回答)の回答内容を集計※1
  • ※1 調査期間:2024年9月19日~9月30日
    調査方法:インターネット
    有効サンプル数:医師177名
    設問 「先生が一番好きな製薬企業と、その企業が好きな理由、エピソードを教えてください。」(自由回答)
    回答コメント内に記載されている好きな製薬会社と好きな理由を抽出して1票として得票率を集計。
    ひとつの回答コメント内で複数の製薬会社名もしくは理由を記載している場合は、各企業もしくは各理由で1票を按分して集計。

結果サマリ 「武田薬品工業」が1位、僅差で「第一三共」が2位

医師が好きな製薬企業ランキングTOP10

1位は「武田薬品工業」、僅差で「第一三共」が2位となりました。回答コメントではどちらの企業も担当MRの印象が良いことや、国内の企業で新薬の開発に力を入れていることなどが理由として挙げられています。続く3位は「大塚製薬」、4位は「ツムラ」、5位は「MSD」でした。

<医師の回答コメントより抜粋>

  • ● 第一三共が一番好きです。代々熱心なMRさんにいろいろと役立つ情報をもらってきました。国産で自社の製品を開発していこうという心意気はお薬を開発する会社としてすばらしいと思います。最近の動向としてはワクチンの開発にも熱心に取り組まれていると思います。
  • ● ツムラさんです。コロナ禍になってからはMRさんに直接お会いする機会がないのですが、全員ではないもののツムラのMRさんは他社に比べて自社の薬に対する知識が豊富で、だいたいどの質問にも即答できる方が多く、「後で調べてからお答えします」、が非常に少ない印象で好感を持っています。
  • ● 参天製薬の大分前のMRさんが非常に良かった。薬剤の臨床試験等の新しい情報をいち早く伝えてくれるのはもちろん、有害事象への対応がすごく早く、臨床をするうえで非常に助かったし、好感が持てた。その時の参天製薬のイメージはとても良かった。そのMRさんを超える製薬会社の人にはまだ出会っていない。

<回答コメントのあった製薬企業48社>

旭化成ファーマ/あすか製薬/アステラス製薬/アストラゼネカ/アッヴィ/アムジェン/EAファーマ/ヴィアトリス製薬/エーザイ/MSD/大塚製薬/大原薬品工業/小野薬品工業/科研製薬/キッセイ薬品工業/協和キリン/ギリアド・サイエンシズ/グラクソ・スミスクライン/興和/サノフィ/参天製薬/サンド/ジーシー昭和薬品/JCRファーマ/塩野義製薬/住友ファーマ/第一三共/大鵬薬品工業/武田薬品工業/田辺三菱製薬/中外製薬/ツムラ/帝人ファーマ/日本イーライリリー/日本ベーリンガーインゲルハイム/ノバルティス ファーマ/ノボ ノルディスク ファーマ/BioMarin Pharmaceutical Japan /久光製薬/ファイザー/富士フイルム/ブリストル・マイヤーズ スクイブ/丸石製薬/マルホ/Meiji Seika ファルマ/持田製薬/ヤクルト/ヤンセンファーマ

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好きな製薬企業を選ぶ理由は「MR」が1位

好きな製薬企業として選んだ理由

回答コメントの内容から好きな理由について「MR」「企業」「製品」に分類して集計をしたところ、半数以上の医師が「MR」についてコメントしており、普段接する機会の多いMRの印象が、好きな製薬企業の印象に結びついている結果となりました。

企業によっては、選ばれる理由が「MR」とは限らない

好きな製薬企業TOP5における、好きな製薬企業として選んだ理由

好きな製薬企業の上位5位について、選んだ理由を集計したところ、「武田薬品工業」「第一三共」「ツムラ」「MSD」の4社では、上記の結果と同じく「MR」が一番多く選ばれているのに対し、3位の「大塚製薬」では「企業」が一番多く、次いで「製品」、最後に「MR」と、他4社とは逆の結果となりました。「大塚製薬」を挙げた回答コメントではMRや製品だけでなく、同社の食品・飲料やCMの印象なども挙げられていました。

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回答コメントの頻出単語は「MR」「企業」「患者」「薬」

回答コメントでの頻出単語(名詞)TOP30

ユーザーローカルAIテキストマイニングによる分析( https://textmining.userlocal.jp/ )

回答コメントにおける頻出単語(名詞)についても分析してみたところ、「MR」が多い結果となりました。3位には「患者」と「薬」が入っていますが、内容を見ると患者さんへの処方だけでなく、患者さん向けの資料についてもコメントしている医師もみられました。

ラボ編集部からのコメント

今回の調査では、「好きな製薬企業」の理由として様々なエピソードが集まりました。そのなかで、担当MRから受ける印象が、その企業の好感度にもつながることが多いことがあらためてわかりました。

たとえば「薬に対する知識が豊富」や「疑問点には迅速丁寧に回答してくれます」といったMRの対応力についてのコメントをはじめ、「これまで担当してくれたMRも、人間的に素晴らしい方ばかりである」「これまで当院を担当したMRの中では、誠実性と信頼性でトップレベルです」のように人柄について言及したコメントもみられました。過去にDM白書ラボで行った医師インタビューでも、MRへの期待や関係性について、今回の回答で得られたコメントと同様の声が挙がっています。

昨今では医師の情報収集方法におけるインターネット利用の割合が増加してきてはいますが、MRが企業の代表として果たす役割は変わらず重要であることを再認識させられました。

<過去の医師インタビューにおけるMRに関するコメント抜粋>

『処方前までにMRの情報提供にスピード感や熱心さがあればいいのですが』
>>> 医師のチャネル利用実態と、チャネル連携への期待事項 - 私立病院・MR派編 -

『製薬企業だからこそ持っている情報を、MRを介して教えてほしい』
>>>「医師の働き方改革」が及ぼす、製薬企業からの薬剤情報収集活動への影響とは‐上限規制対応済み施設編

『何度も熱心に訪問するMRの企業の薬剤と、他の同じクラスの薬剤とでは処方に差が出ることもあります。』
>>> 【医師の働き方改革 CASE02】働き方改革を踏まえたMRからの情報提供への期待

『関係性が希薄なMRの場合、メールを読もうと思わない』
>>> 【MRからのメール CASE03】医師が期待するMRからのメールコミュニケーション

『担当MRからWeb講演会の案内受けた場合、MRに敬意を表し視聴することがよくあります。』
>>> 【Web講演会 CASE03】Web講演会の選択基準とMRに期待するフォロー

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※当社基準で掲載不可とした回答コメントは掲載しておりませんのでご了承ください。

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