【まとめ】情報提供以外の処方影響要素と、その影響を高めるためには?
薬剤の処方決定において、製品プロファイルや患者ベネフィットが他剤より優れていることは重要ですが、その点だけで処方決定に至らない場合、どのような要素が処方に影響するのでしょうか?
また、処方影響力を高めるため、製薬企業として対応をすべきことはどのような点なのでしょうか?リサーチテーマ「情報提供以外の処方影響要素と、その影響を高めるためには?」では、この点について調査しました。
1.新規処方時に影響する要素とその影響度を調査
薬剤を処方する際の最も重要な要素は「薬剤の有効性・安全性/薬剤プロファイル」であり、それ以外の要素はプラス要因、マイナス要因として処方影響度に関与することが、定量・定性調査により明らかになった。
新規処方をする際に欠かせない要素と、処方判断における影響度~インターネット調査の実施と結果の検証~
新規処方をする際に欠かせない要素と、その要素の処方判断における影響度~処方決定までのプロセスを踏まえた新しい調査設計~
2.プラス要因は、MR活動の影響度が高い
1を踏まえ、プラス要因・マイナス要因について定量調査を実施した。
新規処方を決定する各要因の影響度の平均値(MR面談有無別)
新規処方を決定する各要因の影響度の平均値(MR面談有無別)
3.MR活動における期待事項と現状評価のギャップが大きいものを特定
MR活動の影響度が高いプラス要因について医師の期待事項と現状評価を定量化したところ、ギャップが大きかったのは以下3点であり、それぞれに対し解決のために必要なこと、参考にできる情報をまとめた。
(1) 「自身の専門や興味に合わせた情報提供」:MRを軸としたオムニチャネル展開が必要。
(2) 「治療や診療に関する相談」および「薬剤に関する相談」(以下、「相談対応」): MR、Webサイトを通じて医師が手軽に連絡できる環境の提供が期待されている。医師のニーズを満たす製薬企業ウェブサイトについては、新たなリサーチテーマで調査予定。
(3) 「副作用や製品回収が起きた際の対応」: 中外製薬様副作用情報提供の取り組み ~副作用DBツール~をご紹介
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