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新規処方を決定する、薬剤のプロファイル以外の要因

記事公開日 2023.11.16
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記事公開日 2023.11.16

「DM白書ラボ」では、DM白書本編に未収載のデータを提供しています。今回は薬剤のプロファイル以外の面で、新規の薬剤処方を決定する要因についての調査結果を解説します。

「DM白書2023年秋号」(n=5,094名)の回答を対象にしています。

本記事は「新規処方をする際に欠かせない要素と、処方判断における影響度~インターネット調査の実施と結果の検証~」の続編として、新規処方において薬剤のプロファイルが最も大きな要因であることを前提としたうえで、その他の要因について調査しています。

目次

前提条件

・MR(面談)から定期的に情報を取得している医師と、そうでない医師を分けて集計※1
前回調査と医師インタビューを経て作成した処方モデルは下記の図の通りで、パターン(1)『既存薬からの切り替えを検討するに値する薬剤』と、パターン(2)『「既存薬のほうがよいと感じている」「使用していなかった」薬剤』について、各要因の影響度の大きさを0~5の6段階で評価※2

医師インタビューを経て作成した処方モデル

MR面談有無別の結果サマリ

パターン(1)既存薬からの切り替えを検討するに値する薬剤
新規処方を決定する各要因の影響度の平均値(MR面談有無別)
パターン(2)「既存薬のほうがよいと感じている」または、「使用していなかった」薬剤
新規処方を決定する各要因の影響度の平均値(MR面談有無別)

MR面談からの定期的な情報取得の有無別に、薬剤処方を決定する要因についての回答結果を整理しました。MR面談を定期的に行っている医師の方が、「所属施設のルールや上司への配慮」「既存薬への信頼感」以外のすべての要因において、影響度が高い結果となりました。

この結果から、MRと定期的に面談していない医師に対してMRが関与する要因の影響度を聞くことは適切でないと考え、以降の集計はMR面談から定期的に情報を取得している医師に絞って実施しています。

「MR面談あり」の医師における回答内訳

パターン(1)既存薬からの切り替えを検討するに値する薬剤
新規処方を決定する各要因の影響度
パターン(2)「既存薬のほうがよいと感じている」または、「使用していなかった」薬剤
新規処方を決定する各要因の影響度

いずれのパターンにおいても、プラス要因としては「MRや企業への信頼感」、「副作用や製品回収などが起きた際のMRや企業の対応力」、マイナス要因としては「既存薬への信頼感」が大きく影響していることが分かりました。

施設形態別の集計結果

パターン(1)既存薬からの切り替えを検討するに値する薬剤
新規処方を決定する各要因の影響度の平均値(勤務先施設形態別)
パターン(2)「既存薬のほうがよいと感じている」または、「使用していなかった」薬剤
新規処方を決定する各要因の影響度の平均値(勤務先施設形態別)

医師の施設形態別の要因は、「MRや企業への信頼感」や「既存薬への信頼感」など、施設形態ごとに影響の大きさに差がみられる結果となりました。

ラボ編集部からのコメント

薬剤プロファイルや患者ベネフィットなどの薬剤情報を正確に伝えて処方検討の俎上に載せることは新規処方決定の絶対条件ですが、それでも処方決定に至らない場合には、MRによる薬剤の情報提供以外の活動が処方決定への重要なファクターとなることが示唆されました。

医師のカスタマージャーニー上、新規処方がハードルとなっているケースでは、医師の勤務先の情報等を考慮しつつ、こういった要因に対しての対策を行うことも重要なのではないでしょうか。

※1 設問「2023年4月~6月末で先生が定期的に取得されていた情報源について、あてはまる製薬企業をすべてお選びください。」にて、MR(面談)について1社以上選択した医師を「MR面談あり」と定義。

※2 設問は以下の通り。「先生の専門領域での新規の薬剤処方において、「薬剤の有効性・安全性」や「患者の日常生活におけるニーズを満たす薬剤プロファイル(用法・薬価・剤型など)」以外で、処方を決定づける要因となりうるものはどれですか。パターン別に各要因の影響度を0~5の6段階でお選びください。」

出典

●DM白書2023年秋号
調査期間:2023年7月26日~8月1日
調査方法:インターネット
有効サンプル数:医師5,094名

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