リモート面談で不満に感じるMRの行動
「DM白書ラボ」では、ラボオリジナルの調査データを提供しています。今回は、弊社アドバイザリー医師へ行った製薬会社担当者とのリモート面談に関するインタビュー※1を元にして、「医師がリモート面談で不満を感じるMRの行動」について調査※2を行った結果をご紹介します。
MCI調査パネル登録医師のうち、リモート面談の経験がある医師(n=1,392名)の回答を対象にしています。
前提条件
・リモート面談の利用経験が無い医師※3は除外して集計
・特に問題を感じていない医師以外※4は、何らかの不満を持っているとして集計
製薬企業MRとのリモート面談における不満の結果サマリ
MRとのリモート面談に対して、全体の71.9%の医師が「何らかの不満を感じている」という結果となりました。HP/GP別では、HPは73.3%、GPは65.9%とHPの方が高い結果となりました。
リモート面談におけるMRへの不満内訳
不満の内容としてもっとも多かったのは、「MR側の技術的な問題」でした。次に多かったのは面談の運営方法に関する「複数人のMRが参加し、いくつもの議題を進める」、「MRが予め決められた議題と異なる内容を話す」、「Web講演会の案内だけが議題」、そして「事前に知らされていない製薬会社の担当者が参加する」という4つの問題点でした。
一方で、「面談時間が非常に短い」という不満は比較的少ないことが示されました。
※ダウンロード資料では、記事掲載のデータのほか、年代別での集計もご確認いただけます。
ラボ編集部からのコメント
本調査は、医師インタビューで挙がった不満の声を基に選択肢を設定しましたが、「面談時間が短い」以外は他の先生方にとっても不満要因となることが明らかになりました。
また、回答が割れていることから、先生方の不満要因を取り除くためには、回答率上位のもののみを対策するのではなく、回答率の高かった5つすべてに対策を施す必要があると考えられます。
※1 リモート面談に関するインタビュー:
【リモート面談
CASE01】担当MR、専任MRとの理想的なリモート面談 、
【リモート面談
CASE02】製薬会社とのリモート面談の利点と課題 、
【リモート面談
CASE03】担当MRとのリモート面談を行なわない医師の理由と今後の可能性
※2 調査概要
調査対象者:MCI調査パネルに登録している医師
調査期間:2023年7月20日~8月6日
調査方法:インターネット
有効サンプル数:医師1,392名
設問:「製薬企業MRとのオンラインツール(ZoomやTeamsなど)を利用した面談において、好ましくないと感じるものをお選びください。(複数選択可)」という設問に対して、「製薬会社が開催するWeb講演会の案内だけが議題」「複数人のMRが参加し、いくつもの議題を進めること」「MRが予め決められた議題と異なる内容を話すこと」「事前に知らされていない製薬会社の担当者が参加」「面談時間が非常に短い」「MR側の技術的な問題(接続の不安定さ、音質や画質の問題など)により、スムーズな面談が行えない」「特に問題と感じることはない」「上記にはない」「オンライン面談を行ったことはない」「その他」から回答。
※3 回答「オンライン面談を行ったことはない」を選択した医師を「経験なし」と定義。
※4 回答「特に問題と感じることはない」を選択した医師以外を「何らかの不満を持っている」と定義。
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