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【リモート面談 CASE03】担当MRとのリモート面談を行なわない医師の理由と今後の可能性

記事公開日 2023.08.04
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記事公開日 2023.08.04

取材日:2023年3月

地域の拠点となる病院の循環器内科にご勤務されているA先生に、リモート形式での面談についてお話を伺いました。A先生はこれまでリモート面談の利用経験はありません。現在のMRとの面談状況や、リモート面談への印象、また、今後リモート面談へ望むことついてコロナ以前からコロナ禍以降の状況を詳しく伺っています。

目次

MRとのリモート面談状況

現在は週に4社、4名のMRと面談しています。メディカルの方が同席される場合もありますが基本的には担当MRのみとお話します。面談形式は、対面のみです。面談タイミングは外来終わりで、MRを待たせることはほとんどありません。

私がリモート面談をしたくないことを知っているからか、担当MRからリモート面談を打診された記憶もあまりありません。過去に担当MRとリモート面談をしたこともないです。

もともと訪問規制のあまりない病院で、コロナ以前は医局フロアにも多くのMRが来訪していました。コロナ禍以降病院を訪問するMRの数は大きく減り、特別な規制がないものの、現在でもMRの訪問状況は以前のようには戻っていない印象です。

コロナ禍を機に訪問が無くなったMRの担当薬剤を、引き続き処方しているケースはあります。ですが、MRとの面談を経て処方打診があった薬剤は、もちろん情報提供内容にもよりますが、処方意向は高まりますね。

リモート面談を行わない理由

(1) オンラインでのコミュニケーションへの抵抗感

リモート面談を行わない理由は、知らない方や関係の浅い方とオンラインでお話することに抵抗があるからです。

わたしはどちらかといえばMRとのコミュニケーションに積極的なほうではなく、「外来が終わったタイミングで、都合が合えばMRと面談する」というスタンスです。MRの訪問があれば話をしますが、こちらからわざわざ連絡して、リモート面談を利用してまで面談しようとはあまり思えないです。

(2) インターネットで十分な情報入手が可能

今はインターネットを通じて自分で薬剤情報を収集できてしまうことも、リモート面談を行わない理由の1つです。少し調べればわかるような薬剤情報を得るために自分からリモート面談を依頼するようなことはしません。

情報が不足していると感じる、コロナ禍以降の新薬情報

コロナ前は毎週のように新薬などの情報を共有する院内説明会があり、MRと関わる機会も多くありましたが、コロナ禍以降そういった機会は大きく減りました。情報提供の場が失われたことで、その間に発売された新薬は、情報不足が原因で新規処方を見送るということもありました。特に非専門領域の薬剤の場合この傾向が強かったように感じます。

実際に、コロナ禍以降にMRとの面談がきっかけで新規処方につながったケースがあります。A社から出ている薬剤Bという糖尿病の薬剤です。A社のMRとはコロナ前には頻繁に面談していましたが、コロナ禍以降担当MR変更により関係が希薄になり、面談機会も無くなっていましたが、今年(2023年)に入り、久しぶりに新しい担当MRから面談の依頼がありました。

薬剤Bは興味があるものの処方をしていなかった薬剤の1つでしたが、面談でのMRからの説明により、薬剤Bについて自分の疑問を解消できました。その結果、現在では処方に至っています。

コロナ禍以降に発売された新薬については、同様に情報不足により処方に至っていないケースがあります。専門領域であれば自分で調べますが、専門領域から外れると情報を仕入れづらいこともあり、やはりMRから直接話を聞くことの意義はあると感じます。

現在、病院の訪問規制も厳しくないため、以前のようにMRとの面談の中で話を聞くことが、処方のきっかけになると感じます。

今後のリモート面談の可能性

担当MRには、薬剤や疾患について誰よりも深い知識を身に着けていて欲しいと思いますが、現状ではそこまで達していないと感じるときもあります。わたし個人としては、知らない方とオンラインで話すことに抵抗があるため、担当MR同席のもと専門知識を持ったメディカル担当、もしくは豊富な知識を持った専門MRとの15分程度の面談を通じて薬剤の網羅的な情報を入手できるのであれば、リモート面談は意義があるかもしれません。

とくに専門外の薬剤について、自分にとって必要な情報を短時間で得られるなら、MRと話すことで効率良く薬剤への理解を深めることができるため、リモート面談の実施を検討する余地があるのではないかと思います。

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