【MA編】医師が製薬企業オウンドサイトに求めるコンテンツとは?デジタル時代の情報提供戦略
DM白書2025年夏号での調査の結果、製薬企業オウンドサイトにおいて、医師が最も求める情報は「治療ガイドラインの解説」でした。本記事では、MAからの情報提供に焦点を絞り再集計した結果を紹介しながら、医師が期待しているMAからの情報について解説します。
調査の背景と目的:医師が求めるメディカル・アフェアーズ情報とは何か
医師2,066名を対象に、「製薬企業が運営する医療従事者向けWebサイトで掲載されていれば活用したい」と思う情報について調査しました。※1
その結果、「治療ガイドラインの解説」のニーズが最も高く、2位以下の情報については、ほぼ横並びでした。今回、調査時に提示した選択肢をメディカル・アフェアーズ(MA)から提供される情報を念頭に置いて分類し、再集計しました。MAに求められている情報は何か、ご紹介します。
目次
調査概要
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● 設問
製薬企業が運営する医療従事者向けWebサイトで「掲載されていれば活用したい」と思う情報を、以下からすべてお選びください。
【選択肢】
1.新薬の開発背景
2.自社で開発中の新薬や新規適応症のパイプライン情報(開発段階、対象疾患、今後の承認予定時期などの詳細)
3.論文化されていない自社製品に関連する最新の研究結果や臨床試験データの解説(オンラベル)
4.論文化されていない自社製品に関連する最新の研究結果や臨床試験データの解説(オフラベル) ※情報提供には制限があります
5.自社製品に関連する論文・論文解説
6.疾患に関連する論文・論文解説
7.治療ガイドラインの解説
8.症例スタディ(症例報告や治療例・副作用対応例の紹介)
9.医薬品の基本情報(効能・効果/用法・用量など)
10.医薬品の使用方法に関するFAQ
11.医薬品の副作用情報に関するFAQ(自社医薬品の安全性に関する最新の市販後副作用報告とその対応策)
12.RWDの解析結果
13.RWDの支援手続きや、データの出し方・活用ノウハウ(臨床研究・医学系指針に関する解説を含む)
14.RWD研究におけるデータベースの選び方や比較ポイントの解説
15.RWD/RWEデータの解析手法や解析結果の解釈に関する解説
16.講演や医局・院内勉強会で使える疾患に関するスライドデッキ
17.学会協賛セミナー(ランチョンセミナーなど)の動画配信
18.市販後臨床研究の実施状況および主要な結果一覧
19.この中にはない
‐MCI調査パネルの会員登録情報にて「生年月」に記載がない医師を「年齢不明」と定義。
● 調査期間:2025年8月21日~9月22日
● 調査方法:インターネット
● 有効サンプル数:医師2,066名
集計方法
● 集計条件
‐MCI調査パネルの会員登録情報にて「勤務先施設形態」が「大学病院」「国公立病院」「その他の病院(国公立以外の病院)」「医院・診療所・クリニック」を対象とし、「勤務先施設形態」が「介護老人福祉施設・介護老人保健施設」「その他」は除外。
‐回答選択肢を8カテゴリに分類して集計:
選択肢の分類
| カテゴリ | 選択肢 |
|---|---|
| 新薬開発情報 |
1.新薬の開発背景 2.自社で開発中の新薬や新規適応症のパイプライン情報(開発段階、対象疾患、今後の承認予定時期などの詳細) |
| 最新エビデンス |
3.論文化されていない自社製品に関連する最新の研究結果や臨床試験データの解説(オンラベル) 4.論文化されていない自社製品に関連する最新の研究結果や臨床試験データの解説(オフラベル) ※情報提供には制限があります 18.市販後臨床研究の実施状況および主要な結果一覧 |
| 論文・論文解説 |
5.自社製品に関連する論文・論文解説 6.疾患に関連する論文・論文解説 |
| 臨床の参考にできる具体的情報 |
7.治療ガイドラインの解説 8.症例スタディ(症例報告や治療例・副作用対応例の紹介) |
| 薬剤情報 |
9.医薬品の基本情報(効能・効果/用法・用量など) 10.医薬品の使用方法に関するFAQ 11.医薬品の副作用情報に関するFAQ(自社医薬品の安全性に関する最新の市販後副作用報告とその対応策) |
| RWD |
12.RWDの解析結果 13.RWDの支援手続きや、データの出し方・活用ノウハウ(臨床研究・医学系指針に関する解説を含む) 14.RWD研究におけるデータベースの選び方や比較ポイントの解説 15.RWD/RWEデータの解析手法や解析結果の解釈に関する解説 |
| その他 |
16.講演や医局・院内勉強会で使える疾患に関するスライドデッキ 17.学会協賛セミナー(ランチョンセミナーなど)の動画配信 |
| この中にはない | 19.この中にはない |
ニーズが高い情報は「臨床の参考にできる具体的情報」
医師のニーズが最も高い情報は「臨床の参考にできる具体的情報」(59.9%)です。この中には、治療ガイドラインの解説と症例スタディ(症例報告や治療例・副作用対応例の紹介)が含まれます。次いで「新薬開発情報」「論文・論文解説」が、ほぼ同率でした。
循環器内科ではRWDのニーズが全体より高い傾向
MAからの情報提供ニーズが高い※2診療科別に集計しました。
一般内科/総合診療科は、全体平均と同様の傾向を示しています。循環器内科では「最新エビデンス」や「RWD」に対して、全体平均より高いニーズがあることがわかりました。一方、整形外科では「臨床の参考にできる具体的情報」に対するニーズが全体平均より高く、「RWD」のニーズは低い傾向が見られました。
自社方針に沿いつつ、医師のニーズに応じた情報提供を:ラボ編集部からのコメント
医師はMAからの情報提供として、「臨床の参考にできる具体的な情報」に含まれる症例スタディ(症例報告や治療例・副作用対応例の紹介)、「新薬開発情報」、「論文・論文解説」を求めていることがわかりました。また、循環器内科では「最新エビデンス」や「RWD」、整形外科では「臨床の参考にできる具体的情報」など、診療科によって求める情報が異なることもわかりました。MAからの情報提供をご検討の際に、ご参考にしていただければ幸いです。
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