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記事情報
Web講演会の視聴忘れ防止のために医師が最も望む対応は「リマインドメールの配信」【DLあり】
DM白書ラボでは、Web講演会への医師ニーズを定性・定量データをもとに調査しています。今回は、医師がWeb講演会を見逃さないためにどのような対策を実施しているかの定量調査結果をご紹介します。
ラボ独自調査「医師が製薬企業のWeb講演会へ期待する対応」※1で、製薬企業が主催するWeb講演会について、視聴前、視聴時、視聴後のそれぞれで医師が製薬企業に期待する対応を調査したところ、「視聴前」に「前日や当日のお知らせメールなど、視聴忘れを防ぐ工夫がある」(33.6%)が最も選択された結果となりました。
次に調査した「医師が行っているWeb講演会視聴忘れ防止のためのコツは?」※2では、「スケジュール・カレンダーに登録(通知含む)」(40.2%)が最も多く選択された結果となりました。
本調査では、Web講演会の視聴忘れ防止のために製薬企業ができることはどのようなことか?を定量調査で明らかにします。
目次
前提条件
- ● 選択式アンケート
・設問
「視聴したいWeb講演会の視聴忘れを防ぐために、製薬企業に望む対応は?(複数選択可)」、選択肢は以下から回答
‐視聴予約ページで、Googleカレンダーへの登録が簡単に行える
‐視聴したいWeb講演会については、リマインドメールが前日、当日、2時間前、30分前、など複数回届く
‐視聴したいWeb講演会については、MRからリマインドメールが届く
‐視聴したいWeb講演会については、LINEでリマインド通知がある
‐視聴したいWeb講演会の登録やお知らせ機能のあるアプリケーションの提供がある
‐机やパソコン周りに貼りやすい、案内資材の配布がある
‐壁に貼っておいて目に留まるような、案内資材の配布がある
‐自分の興味に合わせたWeb講演会の案内が、MRからある
‐自分の興味に合わせたWeb講演会の案内が、製薬企業からある
‐その他
‐Web講演会の視聴忘れを防ぐため、製薬企業に望む対応はとくにない
・集計条件
‐MCI調査パネルの会員登録情報にて「勤務先施設形態」が「大学病院」「国公立病院」「その他の病院(国公立以外の病院)」「医院・診療所・クリニック」を対象とし、「勤務先施設形態」が「介護老人福祉施設・介護老人保健施設」「その他」は除外。
‐MCI調査パネルの会員登録情報にて「生年月」に記載がない医師を「年齢不明」と定義。
・調査期間:2024年11月21日~11月26日
・調査方法:インターネット
・有効サンプル数:医師1,106名
7割以上の医師がWeb講演会の視聴忘れを防ぐために、製薬企業に対応を望んでいる
※本記事に掲載されている図表をすべてダウンロードしてご利用いただくことができます。
73.1%の医師が、Web講演会の視聴忘れを防ぐために製薬企業に何らかの対応を望んでいることがわかりました。
Web講演会の前にリマインドメールの配信を望んでいる医師が多いが、年齢別ではGoogleカレンダーの登録も望まれている
※本記事に掲載されている図表をすべてダウンロードしてご利用いただくことができます。
「医師が製薬企業に望むWeb講演会の視聴忘れ防止対応」は、「リマインドメールが複数回届く」が一番多く、次いで「Googleカレンダーへの登録が簡単に行える」が高い結果となりました。
年代別にみると、40代未満では全体とは違い、「Googleカレンダーへの登録が簡単に行える」が一番多く、次いで「リマインドメールが複数回届く」と「LINEでのリマインド通知」が同率で2位という結果となっています。
ダウンロード資料 では、記事内のデータの他、以下の調査データもご確認いただけます。ぜひご利用ください。
● 施設形態別
● 有効回答者の上位5診療科別
● 内科・外科別
医師属性ごとの調査データ
「Web講演会の視聴忘れを防ぐために、製薬企業に望む対応」を主標榜診療科が「整形外科」の医師でみると、全体では「視聴したいWeb講演会については、LINEでリマインド通知がある」が3位だったのに対し、「自分の興味に合わせたWeb講演会の案内が、MRからある」が3位でした。
そのほか、診療科や診療疾患によっての傾向の違いを確認することができますので、詳細はデータ分析機能でご確認ください。抽出したデータの保存も可能です。
1分でわかる!「データ分析機能」のご紹介
ラボ編集部からのコメント
前回の調査でWeb講演会の視聴忘れ防止のために医師が実際に行っている対応として多かったのは、「スケジュール・カレンダーに登録」や「アラームを設定」※2でした。この調査結果を踏まえると、Web講演会の視聴忘れ防止をサポートするために、事前案内メールや案内ページにGoogleカレンダーなどのスケジュール登録用ボタンを設定することが、一定数に望まれている対応だと言えます。
最も選択された「リマインドメールが複数回届く」については、MRからのメールについて面談内容や講演内容の補足情報は必要としない※3、「製薬企業からのメールマガジン経由でサイトを見ることはない」※4という医師の声もあり、一概にすべての医師に対してメールでのリマインドが歓迎されるわけではないと考えられます。メール配信については、ユーザーニーズに合わせた細やかな対応が必要と言えます。
今後明らかにしていくこと
次回は、医師インタビュー「【Web講演会 CASE01】視聴意欲が高まるWeb講演会の案内」※5などで医師から挙げられた、Web講演会中の疑問点を解消するためにできることについての調査結果をご紹介します。(2025年7月掲載予定)
(文:藤井)