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製薬企業からの情報提供における関心度評価と処方への役立ち度評価の相関分析

記事公開日 2024.10.09
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記事公開日 2024.10.09

MCI DIGITALでは7月に実施したDM白書2024年秋号向けアンケートにおいて、製薬企業の情報提供における関心度とタイムリー性評価を調査しました。

目次

ちなみに、関心度評価は、回答医師にとって、提供された情報がどの程度関心事にマッチしていたかを0から10の11段階で評価いただき、タイムリー性評価についても同様にどの程度タイムリーだったかを11段階で評価していただく方法で行いました。

その際、情報の届け方によって関心度やタイムリー性に対する評価が変動するPush型のチャネルに限定する意図から、MR(面談)・MR(メール)・製薬企業からのメール、の3つを評価対象チャネルとして選定しています。

処方判断における役立ち度

今回の調査結果

結果は以下の通り、回答サンプル全体の平均値で見ると、関心度評価とタイムリー性評価共に、評価点が高い順は上からMR(面談)→MR(メール)→製薬企業からのメールとなりました。この結果は、チャネルごとの特性から考えても事前の予想と大きく変わるものではありませんでしたが、DM白書本編では、この評価結果を企業ごとにも開示しており、企業によっては、MRが送信する医師に応じてコンテンツを選択可能なMR(メール)よりも、一斉に配信される製薬企業からのメールの方が評価の高い結果や、ほぼ評価が変わらないといった結果が見られました。ちなみにMR(メール)と製薬企業からのメールの評価差が最も大きかった企業では、MR(メール)の方が0.5ポイントも高い状況です。

ぜひ、貴社における評価結果の状況について、ご確認ください。

関心度評価とタイムリー性評価

処方に対する役立ち度評価との相関分析結果

では、関心度へのマッチ度やタイムリー性に対する評価は、肝心の処方行動への影響とどのような関係があるのでしょうか?

DM白書では、従来、処方に対する役立ち度評価をチャネルごとに取得しており、「役立ち度評価が高いほど、処方行動が変わった」との回答率が高まることが検証されていますので、DM白書2024年秋号では、この問いに対して、チャネルごとの役立ち度評価との相関分析によって検証を実施しました。

結果は以下の通りです。対象となった3チャネルはどれも役立ち度評価との相関が確認され、中でもMR(面談)とMR(メール)にはかなり強い相関があることが判明しました。また、関心度とタイムリー性で比べると、どれも関心度に対する評価の方が処方への役立ち度評価との相関性が高いようです。

チャネルごとの役立ち度評価との相関分析

まとめ

オムニチャネルでの情報提供活動において、Push型の役割を担うチャネルからの情報提供では、特に対象医師の関心度へのマッチ度を意識した取り組みが処方に対する役立ち度評価を高めることが明らかになりました。(※役立ち度評価が高まれば、処方行動が変わったとの回答率も高まる傾向)

しかしながら、本来パーソナライズ性に優れているMR(メール)の関心度評価が、一斉配信型の製薬企業からのメールより低いまたは同程度の企業が存在します。このような状況の場合、おそらくはMR(メール)から送信されている内容が、各MR画一的な内容に偏り過ぎていて、オウンドサイトからのメルマガと内容に差がなく、MR(メール)のチャネル特性を活かせていない状況が想像されます。また、オウンドサイトからの一斉配信型のメールキャンペーンであっても、受信医師の関心度へのマッチ度を高める対策はいろいろとありますので、ぜひ弊社コンサルタントまでご相談ください。

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