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希少疾病用医薬品を出してほしい製薬企業ランキングTOP10【DLあり】

記事公開日 2025.07.25
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記事公開日 2025.07.25

DM白書ラボでは、「希少疾患における情報提供はどうあるべきか」をテーマに医師インタビュー、アンケート調査を行っています。
今回は、「希少疾病用医薬品を出してほしい企業とその理由」に関する医師調査の結果をご紹介します。

背景・目的

DM白書ラボではこれまで、「好きな製薬企業ランキングTOP10とその理由」※1や「医師が『最も優れた情報提供を行っていた』と感じた企業と薬剤は?」※2で、医師の製薬企業に対する評価を調査しています。これまでの調査では、先生ご自身の専門領域に偏った結果になりがちで、医師数の多い内科系の薬剤を販売する企業が選ばれやすい結果になっています。
そこで今回は、希少疾病用医薬品に限定することで、先生自身の診療科にとらわれない製薬企業への評価を調査しました。

※1 医師が好きな製薬企業ランキングTOP10とその理由【DLあり】
※2 医師が「最も優れた情報提供を行っていた」と感じた企業と薬剤は?【DLあり】

<回答コメントのあった製薬企業43社>
旭化成ファーマ/アステラス製薬/アストラゼネカ/アッヴィ/アミカス・セラピューティクス/あゆみ製薬/Alnylam Japan/エーザイ/MSD/大塚製薬/大原薬品/オーファンパシフィック/小野薬品工業/科研製薬/杏林製薬/ギリアド・サイエンシズ/グラクソ・スミスクライン/ケイファーマ/興和/サノフィ/参天製薬/三和化学/JCRファーマ/塩野義製薬/千寿製薬/第一三共/大鵬薬品工業/武田薬品工業/田辺三菱製薬/中外製薬/日本イーライリリー/日本ベーリンガーインゲルハイム/日本新薬/ノーベルファーマ/ノバルティスファーマ/ノボノルディスクファーマ/バイエル薬品/久光製薬/ファイザー/藤本製薬/ブリストル・マイヤーズ スクイブ/マルホ/ヤンセンファーマ

目次

詳細

前提条件

  • ● 設問「自身の専門領域における、希少疾患の治療薬が新たに発売される場合、どの企業からの発売を希望されますか?(1社のみご記入ください)理由も合わせて教えてください。」(自由回答)の回答内容を集計

調査期間:2025年3月21日~4月8日
調査方法:インターネット
有効サンプル数:医師207名

ひとつの回答コメント内で複数の製薬会社名を記載している場合は、各企業で1票を按分して集計。

武田薬品工業が1位、第一三共が2位、中外製薬が3位

希少疾病用医薬品を出してほしい製薬企業ランキングTOP10

※本記事に掲載されている図表すべてと43社のランキングや198名の医師コメントをダウンロードしてご利用いただくことができます。

(当社基準で掲載不可とした回答コメントは掲載しておりませんのでご了承ください。)

「医師が希少疾病用医薬品を出してほしい製薬企業」第1位は、得票率14.0%で武田薬品工業でした。次いで第一三共が8.9%で2位、中外製薬が8.0%で3位となりました。1位と2位とでは10票以上の差がありました。
上位10社の他、全部で43社の名前が挙がっています。各社の順位についてはダウンロード資料をご参考ください。 また、一覧に記載はありませんが、回答の2割は「どこでも良い」でした。

医師コメント(抜粋)

※コメント全文はダウンロードデータ を確認ください。

  • ● 以前に武田製薬に新規で導入を検討する薬剤について相談をした際に、丁寧に説明を頂き、参考文献も多数提示をいただいた。対応が丁寧でかつ的確であったためたいへん助かった記憶があります。以上から武田製薬から発売されてほしいです。
  • ● 日本の医療に携わっているひとりとして、できれば外資系の製薬会社ではなく、日本の製薬会社から発売されてほしいと思っていますが、一つと言われれば、第一三共株式会社に是非頑張っていただきたいと思っています。
  • ● 中外製薬。どの企業も患者支援はしているが、その中でも中外製薬が最も患者支援に手厚く感じる。これまでの治療薬での実績があり、さらに希少疾患でも患者支援をしてくれそうな企業は、中外製薬が真っ先に浮かぶ企業である。
  • ● 希少疾患の治療薬の新開発や新発売については、特に希望をする企業などはなくどこでもあまり影響はないです。個人的に言えば国産に勝る安全性や供給の安定性はないと考えるので、日本の製薬会社に頑張って欲しいと思います。

企業イメージと製品イメージが製薬企業への期待につながっている

希少疾病用医薬品を出してほしい製薬企業として選んだ理由

医師の回答コメントの内容から、理由について「企業イメージ」「情報提供力(MRなど)」「製品」「その他」に分類して集計をしたところ、「企業イメージ」が40.1%と最も高い結果となりました。

「これまでの製品力」が、新薬を出してほしい期待にもつながっている

【詳細】希少疾病用医薬品を出してほしい製薬企業として選んだ理由

※本記事に掲載されている図表すべてと43社のランキングや198名の医師コメントをダウンロードしてご利用いただくことができます。

(当社基準で掲載不可とした回答コメントは掲載しておりませんのでご了承ください。)

理由についてさらに細分化をして集計をしたところ、「これまでの製品力」が30.4%で1位という結果となりました。次いで「内資企業が良い」と答えた医師が16.4%で2位でした。回答コメントを見ると、国内の製薬企業名を挙げた医師をはじめ、どこでも良いと答えた医師についても国内の製薬企業に期待をしている医師が多くみられました。3位には「情報提供力」が12.1%で入っています。
また、近年、医薬品不足が問題視されていますが、「安定した供給ができる」を6.8%が選んでいました。

考察

ラボ編集部からのコメント

希少疾病用医薬品を出してほしい企業を選ぶ際、希少疾患に対するイメージよりも、製薬企業自体へイメージが重要であることが明らかになりました。理由としては、これまでの製品力を評価する声がもっとも多く、企業の評価に直接つながっていますが、テレビCMなどを通じて医薬品のプロモーションだけではなく、企業としてのブランドプロモーションを行っていることも影響しているのではないでしょうか。また、内資企業を応援したいという医師のコメントも多く見られました。
さらに、情報提供力も重要であり、丁寧でスピーディな情報提供は、該当薬剤だけでなく、企業そのものの評価や期待にもつながっていると言えるでしょう。
ダウンロード資料では、198名の医師の回答コメントを掲載していますのでぜひ参考にしてください。

※当社基準で掲載不可とした回答コメントは掲載しておりませんのでご了承ください。

(文:藤井)

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