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マーケティングオートメーション ― 休眠会員向けアプローチ編vol2 ―

記事公開日 2024.05.15
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記事公開日 2024.05.15

前回の「マーケティングオートメーション ―休眠会員向けアプローチ編―」では、私たちMCI DIGITALが運営する
小児科向けサイト グロースリング※1』の会員のアクションと結果として、開封率/開封対クリック率について紹介しました。今回は反応した会員のその後のアクティブ率を紹介します。

  • ※1 「小児科向けサイト グロースリング」は、国内外の論文や学会レポートの配信を中心に、小児科領域の先生方の生涯学習支援に重点を置いたコンテンツ群を掲載している無料会員制サイトです。

目次

前回のおさらい

『小児科向けサイト グロースリング』での休眠会員の定義は、以下のように設定していました。
(1) サイトに3か月以上訪問していない
(2) 配信されたメールを3か月以上開封していない

休眠会員向け取り組みとして、人気コンテンツとおすすめコンテンツの2種類を用意し、MAキャンペーンを実施しました。その結果、人気コンテンツにフォーカスしたメールでの反応率は開封率:7.2%/開封対クリック率:18.8%となりました。人気コンテンツで反応がない場合におすすめコンテンツを送信しましたが、こちらの反応率は、開封率:2.0%/開封対クリック率:75.0%という結果でした。詳しい施策や結果に対する考察は前回の記事をご覧ください。

休眠会員向けMAキャンペーン後の会員のアクティブ状況

3ヶ月前以前にMAキャンペーンが行われた会員に対して、『小児科向けサイト グロースリング』での休眠会員の定義に照らし合わせた形でアクティブ状況を確認しました。今回のアクティブ状況の定義は、過去1ヶ月以内にメール開封実績がある、またはサイトへの訪問履歴があること、としています。

休眠会員向けアプローチ全体に対するアクティブユーザーの割合

MAキャンペーン対象ユーザー 365人
アクティブユーザー化 43人
(率) 11.8%

本施策の結果、休眠会員全体に対して11.8%のユーザーがアクティブユーザーに戻ってきました。もちろんMAキャンペーン以外の要素で再度アクティブユーザーに戻ってきたことも考えられるため、MAキャンペーンで送ったメールに対して反応があったユーザーのうち、アクティブユーザーの比率をご紹介します。

反応があったユーザーで絞り込んだ場合のアクティブユーザーの割合

前回の記事でも解説した通り、休眠会員はそもそもメール開封実績がない状態のため、MAキャンペーンに対してもほぼ反応がないと考えられます。しかし、今回の結果からはMAキャンペーンに反応があった休眠会員の半数をアクティブユーザー化することに成功していることが分かります。

まとめ

今回は前回の休眠会員へのアプローチのその後のアクティブ状況についてご紹介しました。多くの休眠会員がいる中で、MAキャンペーンが再活性化の数少ないきっかけとなることが分かります。

前回・今回と休眠会員を例として紹介してきましたが、その他の会員も会員ステータス毎に適切な施策を打つことで、サイト満足度の向上・お役立ち度の向上に繋がります。そのためには、3rdPartyの行動データやMR訪問データといったMAツール単体では取得できない会員情報の充実化や、スコアリングといった機能を活用していく必要があるでしょう。この機会にまずはMAツールに連携する情報の設計の見直しを検討してみてはいかがでしょうか。

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