Web講演会での医師との距離を縮める。「使えるデータ」を取得するための配信システムの活用法【PR】
新型コロナウイルスのパンデミックは医療業界に多大な影響を与え、医師の情報収集方法にも大きな変化をもたらしました。その1つがWeb講演会です。
MCI
DIGITALの「医師版マルチメディア白書2023年夏号」によれば、医師の約34.5%が、医師の働き方改革施行後もWeb講演会を通じて情報を収集する時間が増えると予想しています。この調査から、新型コロナウイルスが落ち着いた後も、Web講演会には一定のニーズがあることが分かります。
しかしWeb講演会が普及するにつれて、「参加者の反応が見えない」「データの活用ができていない」といった、新たな課題が浮き彫りになってきました。こうした課題をいかに解決できるかが、今後Web講演会が医師にとってより有益な情報源となるかどうかを左右するポイントとなるでしょう。
本記事では、こうしたWeb講演会特有の課題を解決するための取り組みを、配信システムの観点から紹介いたします。
「反応が見えない」「収集したデータを使えない」
Web講演会の主な課題である「反応が見えない」「収集したデータが使えない」ことについて、マーケティング施策にどのような影響があるか見ていきましょう。
医師の反応が不明瞭
対面での講演会では、「うなづき」や「配布資料を見ている様子」など、医師の直接的な反応が、講演会の内容を評価する1つの指標でした。また、医師の反応が悪い場合、補足を多めにするなど、医師の理解度の向上のためリアルタイムで工夫ができていました。しかし、Web講演会ではこの反応をうまく汲み取れません。
Web講演会でも実地開催と同様に、「質疑応答」の時間や開催後に「アンケート」を取ったり、「チャット機能」を活用したりと、Webならではの機能を活用して、医師の反応を可視化する機能はありますが、実際にこうした機能を使って反応してくれる医師は少ないです。
このような反応の無い参加者は「サイレントマジョリティ」とも呼ばれ、Web講演会においては、どれほど内容を理解しているのかを知る術が無い層です。
もちろん、対面での講演会でも、サイレントマジョリティの反応の全てを汲み取ることはできず、課題の1つでしたが、Web講演会でこのサイレントマジョリティ層の理解度を窺い知ることはより難しくなったと言えるでしょう。
データがマーケティング施策や営業活動に活用できていない
Web講演会のメリットの1つに視聴数や出席率などのデータを容易に収集できることが挙げられます。しかし、実際にこうしたデータはマーケティング施策やMRの営業活動に役立てられていますでしょうか?
例えば、よくあるデータの例として、視聴数の推移があります。このようなデータは、企画・コンテンツを評価することには利用できますが、それ以降のマーケティング施策に活用することは難しいと言えるでしょう。なぜなら、視聴者数の推移が取得できたとしても、それはあくまで全体での数字であり、個別のドクターへアプローチする際の材料にはならないからです。つまり、ターゲットカテゴリや医師単位での分析結果を、よりマーケティングの示唆につながる形で集計することが必要だと言えます。
また、医師単位での分析はできているものの、MRに適切なタイミングで連携ができていないといった課題もあります。
例えば、「ある医師がWeb講演会の特定のコンテンツに多く質問をしていた」という情報が分かっているものの、MRに共有されておらず、医師へのアプローチ時にこの点を踏まえた話ができていない、と言ったことが挙げられます。
このような情報連携の遅れにより、ターゲットのニーズに即したコンテンツの提供や、効果的なフォローアップが実現できていないのが現状です。
「反応が見える」「データを使える」を実現するブイキューブの取り組み
ブイキューブはこれらの課題に対して様々な取り組みを始めています。その例が「サイレントマジョリティの反応の可視化」と「データ駆動型の分析」です。
サイレントマジョリティの反応を拾える機能の実装
ブイキューブのWeb講演会配信システムでは、参加者の反応をより可視化するために、「なるほど」「詳しく」といったエモーショナルスタンプを導入しています。
このエモーショナルスタンプは従来のアンケートやチャット機能と比べて、コメントを考えるなどの労力がなく、気軽に感想や興味を表現できるため、表立って意見を述べないサイレントマジョリティの医師たちも気軽に反応を示せるようになりました。ブイキューブの配信では、このエモーショナルスタンプを導入した結果、反応の数が増加し、医師がどのコンテンツに魅力を感じているかをより正確に把握できるようになりました。
例えば、下記のレポート例では「詳しく」のスタンプの推移をトピック・スライドごとに示しています。新商品のトピックを説明している中で、特に新製剤の効能に関してのスライドでスタンプ数が多いことが分かります。この結果から、新製剤の効能に関する説明の強化を行うといった改善策を挙げることができるのです。
このように、ブイキューブではエモーショナルスタンプの導入により、通常は聞くことの難しいサイレントマジョリティの意見を捉える取り組みを進めています。これは従来の対面での講演会でも把握しにくい貴重なフィードバックであり、Web講演会ならではの利点を生かしたものと言えるでしょう。
ターゲットごとの分析と振り返りのサポート
「データ駆動型の分析」とは、単に全体の視聴数の動向にとどまらず、ターゲットごとの詳細な動向を示すレポートのことです。たとえば、診療科目ごとの分類データを集計することで、Web講演会でのターゲット診療科に対するアプローチの有効性や、どのような反応があったのか可視化できます。こうしたデータは、これまでできなかった、ターゲットカテゴリごとの評価や、細かいKPIの設定、その振り返りに活用できます。
また、個々の医師に焦点を当てた分析も可能です。具体的には、インタラクションが活発な医師を「キーカスタマー」として特定し、そのキーカスタマーの医師が関心を持っていたコンテンツ内容を分析することで、より的確な情報提供活動につながる分析を行っています。
例えば下記のレポートの左の表では診療科目ごとのスタンプを押した人数(押下人数)と参加人数に対する押下の割合(押下率)を示しています。メインターゲットが内科だった場合、ターゲットの押下率が下位にいるため、現状のアプローチの有効性が低いことが分かります。
また、右の表ではインタラクション数が多い視聴者を示しています。インタラクションの多い上位者をキーカスタマーと特定でき、また、個人を特定できているので、担当のMRにも情報連携ができます。
ブイキューブでは、このようなレポートをWeb講演会の振り返りのサポートとして提供しており、製薬企業による特定の診療科目や個々の医師に対しての、カスタマイズされたコンテンツの提供やMRの迅速なアプローチに貢献しています。
医師が望むWeb講演会の実現には「反応の可視化」と「使えるデータ」が不可欠
これまでに挙げた取り組みは、主に運営側(製薬企業側)のニーズに応えるものですが、これはあくまで初歩的なステップに過ぎません。
Web講演会の真の目的は、医師に薬剤の理解を深めてもらうことです。そのためには、医師がどれだけ内容を理解しているかを把握し、その上で新しい情報提供をすることが重要です。
ブイキューブではWeb講演会が「医師の学びにつながる」機能の実装を進めています。具体的には、「医師ごとの疑問に対して追加情報を提供できる仕組み」や、「Web講演会内でMRへのアフターフォロー依頼ができる機能」などです。
このようにブイキューブでは、「反応の見える機能の導入」や「ターゲットや個人ごとのデータ分析」をはじめ、Web講演会がより有益な情報源の場になるような取り組みを進めています。具体的な活用事例など、ブイキューブの配信サービスについてより興味がある方は、以下のボタンからお気軽にお問い合わせください。