メディアマインドシェアの活用
DM白書は、医師が行うデジタルを主とした情報収集活動の実態を明らかにし、医師の最新動向や製薬業界を取り巻く環境、業界他社の動向をいち早く捉えることにより、製薬企業のデジタル戦略策定に活用されています。
本記事では、DM白書の実際の調査結果をもとに、メディアマインドシェアの活用方法をご紹介します。
目次
メディアマインドシェアとは?
「メディアマインドシェア」※1は、媒体ごとの接触時間や影響度を測るための指標で、医師が疾患・薬剤情報を得る際に活用する媒体について全体を100%とした際に各メディアが占める割合を指します。
※1メディアマインドシェア調査票(詳細はQを押下してご覧ください)
Q.先生が疾患・薬剤情報を得る際に活用する媒体をお教えください。活用する媒体全体を100%としたとき、それぞれの項目の占める比率をお教えください。//NA
Q.各媒体から疾患・薬剤情報について、1週間に何時間ぐらい情報提供を受けていますか。平均的な時間をお教えください。//NA
Q.各会合の参加状況についてお教えください。//NA
マーケティング戦略におけるチャネル選定へ活用
「DM白書標準版レポート」では、医師が薬剤・疾患情報を得る際に利用するメディアについて、マインドシェア・接触時間・接触時間シェアをそれぞれ確認することが可能です。
本データでは、「インターネットサイト」および「インターネット講演会」のマインドシェア合計が40.1%となっており、医師への薬剤・疾患情報提供においてインターネットを利用した情報収集の比重が他チャネルよりも高いことが分かります。
医師の属性に合わせたプロモーション施策検討に活用する
「DM白書標準版レポート」では、新薬処方を検討するタイミングによって医師をグループ分けし、グループごとにメディアマインドシェアの平均値を掲載しています。
* その他の切り口での分析はご相談ください。
本データより、「新薬について進んで採用・処方を検討する医師」は、他の医師よりも「MR(面談、電話)」の活用度合いが高く、「広く一般に処方後(=新薬に慎重な医師」は、他の医師よりもインターネットメディアの活用度合いが高いなど、医師の志向性によってメディアの影響度に差異があることが分かります。
環境変化とメディマインドシェアへの影響度を把握し、チャネル戦略の検討に活用
メディアマインドシェアを時系列で確認することで、市場・業界の環境変化によりメディアマインドシェアがどのように変化しているかを把握できます。
本データでは、コロナ禍以降、「インターネット講演会」のメディアマインドシェアが急激に増加し、「学会」「研究会・セミナー」のメディアマインドシェアが低下するといった変化があったことが分かります。
出典
●DM白書2022年冬号
調査期間 2022年10月20日~10月31日
調査方法:インターネット
有効サンプル数:医師5,074名