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インターネットチャネルごとの、「役立ち度」評価ポイント

「DM白書ラボ」では、DM白書本編には未収載のデータを提供しています。今回は、DM白書で毎号調査している、各チャネルの「役立ち度」について、インターネットチャネルを評価するうえで医師が想定している薬剤の処方段階と、ポジティブな評価につながる情報の種類を調査した結果をご紹介します。

「DM白書2024年夏号(ラボ限定設問)」(n=5,079名)の回答を対象にしています。

背景・目的

DM白書ラボで行った医師インタビューでは、インターネットチャネルの役立ち度評価指標について、「製薬企業のウェブサイト」「インターネット講演会」「医療系ポータルサイト」は、それぞれ異なる目的で利用している、また、役立ち度の評価は、評価時期や薬剤への興味度合いで変化する、といった声が挙がっていました。

>> DM白書「役立ち度」評価指標とその背景 -インターネットチャネル編1-
>> DM白書「役立ち度」評価指標とその背景 -インターネットチャネル編2-

本調査では、医師インタビューから見えてきた仮説、「薬剤の処方段階ごとに、各インターネットチャネルの利用目的は異なり、役立ち度の評価に影響する情報の種類もチャネルごとに異なるのではないか?」を検証します。

目次

前提条件

・「製薬企業ウェブサイト」「インターネット講演会」「医療系ポータルサイト」のいずれかについて1社以上、処方への役立ち度評価を回答した医師を対象に調査。

結果サマリ 薬剤の処方段階ごとのインターネットチャネルの利用状況の違い

各チャネルの薬剤の処方段階ごとの利用状況※1はそれぞれ下記のとおりでした。

薬剤の処方段階による、インターネットチャネルの利用状況の違い
  • ※1 設問「役立ち度を評価するにあたり、想起した薬剤の先生の処方状況について該当するものを、「製薬企業が運営する医療関係者向けウェブサイト」「インターネット講演会」「医療系ポータルサイト」それぞれについてすべてお選びください。」について回答を集計。

・製薬企業ウェブサイト:「処方中の薬剤」よりも「未処方の薬の割合」が多い
・インターネット講演会、医療系ポータルサイト:「処方検討中」~「自身の処方スタイル確立前」の割合が特に多い。また、「未処方で処方検討前」、「自身の処方スタイル確立後」でも50%を超える割合


このことから、薬剤の処方段階によって各インターネットチャネルの利用状況は異なると考えられます。

結果サマリ 【チャネル別】インターネットチャネルの役立ち度評価につながる情報

チャネルごとに、役立ち度のポジティブな評価につながった情報※2を集計したところ、評価ポイントはそれぞれ異なる結果となりました。

【チャネル別】インターネットチャネルの役立ち度評価につながる情報
  • ※2 設問「役立ち度を評価するにあたり、ポジティブな評価につながった「薬剤に関する情報」を具体的に教えてください。以下より該当するものを、「製薬企業が運営する医療関係者向けウェブサイト」「インターネット講演会」「医療系ポータルサイト」それぞれについてすべてお選びください。」の回答について、各チャネルの回答結果と、チャネル間の重複状況を集計。

チャネルごとに回答割合が高いもの上位2つはそれぞれ以下です。

・製薬企業ウェブサイト:「添付文書改訂など、該当薬剤の最新情報」、「該当薬剤の剤形、用法用量、薬価、出荷状況など、有効性・安全性以外の情報」
・インターネット講演会:「実臨床における患者像想起に役立てられる情報を入手できる」、「有効性について深く理解できる」
・医療系ポータルサイト:「有効性について概要を掴める」、「安全性について概要を掴める」


また、「【チャネル別】インターネットチャネルの役立ち度評価につながる情報」を、チャネル間の重複回答状況別に集計した結果は下記のとおりでした。

【チャネル重複状況別】インターネットチャネルの役立ち度評価につながる情報

いずれの項目でも60%以上が「いずれか1チャネルのみ」で回答しており、医師側がそれぞれのチャネルを、収集したい情報によって使い分けていると考えられます。

上記表はこちらよりダウンロードいただけます。

考察

ラボ編集部からのコメント

インターネットチャネル「製薬企業ウェブサイト」「インターネット講演会」「医療系ポータルサイト」において、医師の役立ち度評価にポジティブに影響する情報の種類は異なることがわかりました。

チャネル別にまとめると下記の通りです。

【まとめ】インターネットチャネルの役立ち度評価に影響する情報の種類

チャネル 薬剤の処方段階 役立ち度評価にポジティブに影響する情報
製薬企業
ウェブサイト
未処方の薬剤 ・添付文書改訂など、該当薬剤の最新情報を入手できること
・該当薬剤の剤形、用法用量、薬価、出荷状況など、有効性・安全性以外の情報を入手できること
インターネット
講演会
処方検討中や
処方し始めた薬剤
・有効性について深く理解できること
・実臨床における患者像想起に役立てられる情報を入手できること
医療系
ポータルサイト
処方検討中や
処方し始めた薬剤
・有効性・安全性について概要を掴めること

製薬企業としては、インターネットチャネルの役立ち度を高めるために、今回明らかになった、各チャネルのポジティブな 評価につながる情報の違いを意識して、コンテンツの拡充やチャネル間の連携を考えていく必要があるでしょう。

また、「製薬企業ウェブサイト」の役立ち度評価につながる情報は、上記以外にも、「市販後調査など、実臨床で蓄積された情報を入手できる」ことや、「薬剤に関連する患者向け情報(患者向け資材、社会保障制度など)を入手できる」ことなど、他のチャネルと回答割合に大きな差のある情報があるほか、最も回答割合の低い情報でも27.2%であり、薬剤に関する網羅的な情報が掲載されていることも重要な要素ではないかと考えられます。

本記事で掲載しているグラフはこちらより、ダウンロードいただけます。

※属性別データ提供オプションをご契約いただいている方は、下記「属性別データ分析機能を使う」ボタンより、医師の診療科や専門疾患、施設形態などを軸に絞り込んだデータをご確認・ダウンロードいただけます。本記事では、薬剤の処方段階別に、各インターネットチャネルの「役立ち度」の評価ポイントをご確認いただけます。

出典

DM白書2024年夏号(ラボ限定設問)
調査期間:2024年4月12日~4月19日
調査方法:インターネット
有効サンプル数:医師5,079名

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