インターネット講演会の参加頻度が増えるとリアル講演会の参加頻度は減るのか?【DLあり】
「DM白書ラボ」では、DM白書本編には未収載のデータを提供しています。今回は、インターネット講演会がリアル講演会の代替として利用されているのかどうかに関する調査結果をご紹介します。「DM白書2024年冬号」(n=5,117名)の回答を対象にしています。
インターネット講演会の視聴頻度について1年前の2023年と比較した調査では、視聴頻度が増加したと回答した医師がほぼ半数に達しました。また、現地参加状況に関する調査では、約3割の医師が現地参加の頻度が減少したと回答しています。これらの結果を踏まえ、インターネット講演会の視聴頻度の増加がリアル講演会への参加頻度の減少に影響を与えているのかどうかについて追加調査を実施しました。
目次
前提条件
- ● 設問「製薬企業が主催するインターネット講演会について、1年前と比較して先生ご自身の視聴頻度に変化はありますか。」、「全国規模の講演会とエリアの講演会について、1年前と比較した現地での参加状況として最もあてはまるものをそれぞれ1つお選びください。」の回答内容を集計。
インターネット講演会の視聴頻度が増え、リアル講演会(全国)の頻度が減った医師は約20%
※本記事に掲載されている図表をすべてダウンロードして利用できます。
インターネット講演会の視聴頻度が増えた医師は全体の47.1%です。インターネット講演会の視聴頻度が増え、リアル講演会(全国)への現地参加が減った医師は全体の20.7%、リアル講演会(エリア)への現地参加が減った医師は20.9%でした。
データ分析機能では、上記表を医師の年齢や診療科などの属性で分析・保存することができます。
インターネット講演会の視聴頻度が増えた医師の中では、リアル講演会(全国)の現地参加の頻度が減った医師が最も多い
施設形態と年代ごとに、医師のリアル講演会(全国)への現地参加頻度とインターネット講演会の視聴頻度を集計しました。
※本記事に掲載されている図表をすべてダウンロードしてご利用いただくことができます。
HP40・50代の医師の中で最も多かったのは、視聴頻度が「どちらも変わらない」と回答した医師で、割合は25.0%でした。次に多かったのは、インターネット講演会の視聴頻度が上がり、リアル講演会(全国)の現地参加頻度が下がった医師で、割合は23.2%でした。
一方、HP60代の医師の中で最も多かったのは「その他」と回答した医師で、割合は30.6%でした。次に多かったのは、インターネット講演会の視聴頻度が上がり、リアル講演会(全国)の現地参加頻度の参加頻度が下がった医師で、割合は20.1%でした。それでは、医師のリアル講演会(全国)とリアル講演会(エリア)では医師の割合が変わるのでしょうか。
リアル講演会(エリア)とリアル講演会(全国)で結果に大きな違いはない
※本記事に掲載されている図表をすべてダウンロードしてご利用いただくことができます 。
HP40・50代の医師の中で最も多かったのは、視聴頻度が「どちらも変わらない」と答えた医師で、割合は24.5%でした。次に多かったのは、インターネット講演会の視聴頻度が上がり、リアル講演会(エリア)の参加頻度が下がった医師で、その割合は22.5%でした。結果は、リアル講演会(全国)と同様の並びになりました。
医師属性ごとの調査データ
表「インターネット講演会の視聴状況とリアル講演会の現地参加状況」をチャネル志向性別で見ると、インターネット派ではリアル講演会(全国/エリア)×インターネット講演会いずれも「変わらない」が最多であったのに対し、MR派ではリアル講演会(全国/エリア)「減った」×インターネット講演会「増えた」が最多でした。
そのほか、診療科や診療疾患によっても傾向の違いを確認することができます。詳細はデータ分析機能でご確認ください。抽出したデータの保存も可能です。 (属性別データ提供オプションご契約の方のみ)
※データ分析機能のご利用には、オプション契約が必要です。お問い合わせはこちら
ラボ編集部からのコメント
インターネット講演会の視聴頻度が増え、リアル講演会の参加頻度が減った医師は、インターネット講演会をリアル講演会の代替と考えている可能性があるでしょう。この医師群は年代や施設形態を問わず約20%で、特に40代以降の医師の割合が高い傾向が見られました。
一方、インターネット講演会の視聴頻度は変わらず、リアル講演会への参加頻度が増えた医師は、インターネット講演会とリアル講演会を別々のものとして捉えていると考えられます。この医師群は数パーセントではありますが年代や施設形態に関わらず存在していることも明らかになりました。
講演会の内容に加え、年齢や施設形態などさまざまな医師属性によって異なる、医師のニーズに合わせた講演会の開催形態を選んでいくことが重要になってくるでしょう。
(文:中嶋 )
出典
DM白書2024年冬号 (ラボ限定設問)
調査期間:2024年10月4日~10月17日
調査方法:インターネット調査
有効サンプル数:医師5,117名
ダウンロード
ご提供するダウンロードファイルは、サイト規約の範囲内でご利用いただけます。
ご提供するダウンロードファイルは、サイト規約の範囲内でご利用いただけます。

本記事のデータを以下の条件などで任意に絞り込み、確認できます。
● 年齢 ● 診療科 ● 診療疾患 ● 施設形態 ● チャネル志向性
※データ分析機能のご利用には、オプション契約が必要です。お問い合わせはこちら
※本記事では、より詳細に確認いただけるデータを提供しています。お手数ですが、PC環境よりご確認ください。
「お気に入りに登録」ボタンをご利用いただくと、本記事をマイページから確認できます。
本記事のデータを以下の条件などで任意に絞り込み、確認できます。
● 年齢 ● 診療科 ● 診療疾患 ● 施設形態 ● チャネル志向性
※データ分析機能のご利用には、オプション契約が必要です。お問い合わせはこちら