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記事情報

テーマ 情報提供以外の処方影響要素と、その影響を高めるためには?
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専門領域の薬剤に関する疑問点が生じた際に、医師が製薬企業に期待する対応

「DM白書ラボ」では、ラボオリジナルの調査データを提供しています。今回は、「専門領域の薬剤に関する疑問点が生じた際に、医師が製薬企業にどのような対応を期待しているか?」についてのインターネット調査結果をご紹介します。

背景・目的

本記事は、「MR活動に対する期待事項と現状評価」の続編です。この調査で、MR活動への医師の期待値と評価のギャップが大きく、処方への影響度が高いと想定される項目は以下3つでした。

(1)「自身の専門や興味に合わせた情報提供」
(2)「治療や診療に関する相談」および「薬剤に関する相談」
(3)「副作用や製品回収が起きた際の対応」

(1)「自身の専門や興味に合わせた情報提供」については、各社がオムニチャネル展開を強化する中で解消されていく見込みです。また、(3)「副作用や製品回収が起きた際の対応」については、製薬企業へのインタビュー記事で事例をご紹介しています。※1

そこで今回の調査では、(2)「治療や診療に関する相談」および「薬剤に関する相談」の期待値を定量化しています。

目次

詳細

調査概要

「治療や診療に関する相談」および「薬剤に関する相談」の解決先と、どのように解決したいのか?を調査するため、設問「専門領域の薬剤に関する疑問点が生じた際、先生が製薬企業に期待する対応をすべてお選びください(複数選択可)」の回答を集計(複数選択可)

  • ● 調査対象:MCI調査パネル医師1,644名
  • ● 調査方法:インターネット
  • ● 調査期間:2024年7月18日~8月6日
  • ● 設問
  • ● 集計条件

結果サマリ 専門領域の薬剤に関する疑問が生じた際、「MR」に対応を期待する医師が最多

専門領域の薬剤に関する疑問点が生じた際、医師が対応を期待するチャネル(MA)

6割以上の医師が、専門領域の薬剤に関する疑問点が生じた際にMRに対応を期待していることがわかりました。また、3割以上の医師は「製薬会社のWebサイト」にも期待をしています。一方で、リモート専任MRやMSLに対する期待はほぼ1割以下でした。

専門領域の薬剤に関する疑問点が生じた際、「MRへ手軽に連絡できる」が最多

専門領域の薬剤に関する疑問点が生じた際、医師が製薬企業に期待する対応(MA)

期待する対応として最も高かったのは、「MRへ手軽に連絡できる」、次いで「MRから素早く回答がある」「製薬企業のWebサイトで、必要な情報を素早く見つけられる」の順となりました。

※医師の診療科、施設形態などを軸に絞り込んだデータの確認はこちら

【チャネル別】専門領域の薬剤に関する疑問点が生じた際、医師が製薬企業に期待する対応

チャネルごとの対応では、どのチャネルにおいても「手軽に連絡」「素早く回答」の両方を選択した医師が約半数であったものの、「手軽に連絡」のみを選択した医師が「素早く回答」のみを選択した医師をやや上回る結果となっています。

期待しているチャネルが1種のみの医師も多い

専門領域の薬剤に関する疑問点が生じた際、製薬企業に期待するチャネルは、単一か複数か

疑問の解決先として期待するのは単一のチャネルか複数のチャネル組み合わせかについては、「MR」を選択した医師の6割以上が「MR」のみに期待していました。「製薬会社のWebサイト」も半数近くが単一の手段として期待をしています。複数選択ありの医師群については「MR」との組み合わせを選択した医師がもっとも多く、次いで「製薬会社のWebサイト」「コールセンター」の順でした。

※ダウンロード資料では、記事掲載のデータのほか、勤務施設別や年代別での集計もご確認いただけます。

考察

ラボ編集部からのコメント

本調査によって、専門領域の薬剤に関する疑問点が生じた際、ほとんどの医師がなんらかの形での対応を製薬企業に期待していることが明らかになりました。

  • MR :6割以上の医師が「MR(普段会っていないMRを含む)」を選択しており、5割以上が「MRに手軽に連絡できる」ことに期待している
  • 製薬企業のWebサイト:3割以上が選択。Webサイトのみを選択した医師は2割以下であり、組み合わせチャネルとして多かったのは、MR、コールセンターの順。
    なお、別調査の結果では、Webサイトで医師が評価するポイント上位2つは、「添付文書改訂など、該当薬剤の最新情報」、「該当薬剤の剤形、用法用量、薬価、出荷状況など、有効性・安全性以外の情報」※2であった。
  • ● 期待する対応としては、「手軽に連絡できる」が「素早く回答がある」を上回る結果。

本調査での結果を踏まえ、疑問が生じた際に医師が希望する手段で、手軽に連絡できる環境を整備することが必要だと言えるでしょう。

製薬企業サイトに関しては、実際に医師の検索行動からサイト内回遊までのお話を伺ったインタビュー記事※3も、ぜひ参考にしてください。 本記事で掲載しているグラフはこちらより、ダウンロードいただけます。

今後

今後明らかにすること

医師の多くが期待している「MRへ手軽に連絡ができ、素早く回答があること」は、各社すでに注力されている事項かと思います。

今回、「製薬企業のウェブサイトで必要な情報を素早く見つけられる」はMRの次に選択されましたが、MRと定期的に会っていない「MR未リーチ医師」にとっては、MRより製薬企業のウェブサイトがより重要性を増してくると考えられます。

こういった背景を踏まえ、新たなリサーチテーマとして「医師ニーズを満たす製薬企業オウンドサイトの要件とは?」を設定し、引き続き調査を進めていきます。

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