製薬オムニチャネルマーケティングの情報提供Webサイト
実行プランを決める 業界・環境から 製薬デジマナレッジ MRディテールの品質を上げる、Veeva CRM新機能「スライドノートの設定」の活用と利用時の注意点
検討フェーズ実行プランを決める 

MRディテールの品質を上げる、Veeva CRM新機能「スライドノートの設定」の活用と利用時の注意点

記事公開日 2023.12.13
お気に入りに登録
記事公開日 2023.12.13

2023年8月のメジャーバージョンアップにて新たに搭載されたVeeva CRMの新機能「スライドノートの設定」について、その機能と活用方法を紹介します。

本機能は、CLMプレゼンテーション内の各スライドに紐づくスライドノートをVeeva CRM上で表示可能にするものです。

これまでは「Auto Publish」を適用している環境限定での機能でしたが、このバージョンアップにより、「Auto Publish」を適用していない環境でもスライドノート欄をVeeva VaultからVeeva CRMに連携できるようになりました。

今回は「スライドノートの設定」機能の活用方法や、ご利用時の注意点を紹介します。

目次

「スライドノートの設定」機能の活用方法

「スライドノートの設定」機能を使用することで、CLMプレゼンテーションを開いた際に各スライドのスライドノートを画面上に表示させることができます。

「スライドノートの設定」機能は、MRだけでなく、コロナ禍以降整備されつつあるリモート専任MRにとっても有用な機能です。以下に活用例を紹介します。

iPadでのスライドノートの見え方

(1) 「スライドノートの設定」機能の活用例:MR向け

スライドノートにあらかじめディテール時に使用する標準トークスクリプトを記載することで、MR向けの資材説明として利用することができます。本機能を利用することで、トレーニング時の効率化や、MRディテール時の説明表現の揺らぎの軽減が見込めます。

またMRがあらかじめ記載されているトークスクリプトを活用することで、ディテール準備を効率的に行うことができます。

(2) 「スライドノートの設定」機能の活用例:リモート専任MR向け

リモート専任MRがWindowsデスクトップ版Veeva CRMアプリを使用する場合は、パワーポイントのプレゼンタービューのようにスライドノートを確認しながらリモートディテールを実施することが可能です。

リモート専任MRは製品に対するより深い知識を医師 から求められることが想定されます。スライドノートに標準トークスクリプトや想定される医師からの質問への回答例などをあらかじめ用意することで質疑応答の品質向上が見込めます。

「スライドノートの設定」機能利用時の注意点

スライドノートを設定する場合は以下の点にご注意ください。

(1) 注意点その1

スライドノートの項目はデフォルトでは使用不可のためVeeva Vault、Veeva CRMのコンフィグレーション ※1が必要です。

※1 Veeva Vault、Veeva CRMそれぞれでスライドノートの編集・閲覧権限を付与するオブジェクトの設定追加、及びそれらの設定をVeeva Vault、Veeva CRM間で同期させるためのマッピング作業(詳細な設定箇所や手順についてはVeevaのヘルプページをご参照ください)

(2) 注意点その2

スライドノートの活用が進むとスライド自体の更新がない場合でも、スライドノートだけを更新するケースも発生してくるでしょう。

スライドノートはVeeva Vault上に設定項目があり、スライド自体の更新時のようにzipファイルの差替えは不要です。

「スライドノートの設定」機能の活用方法まとめ

要点を以下にまとめます。

●「スライドノートの設定」機能を活用することで、MR、リモート専任MRのディテール品質を向上させることができる
●「スライドノートの設定」機能を利用するにはVeeva Vault及びVeeva CRMそれぞれのコンフィグレーションが必要

お気に入りに登録
Page Top