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SEOの最新動向・ニュース(2023.11)~E-E-A-T、UA/Google Optimizeサポート終了、SGE~

記事公開日 2023.11.08
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記事公開日 2023.11.08

2023年11月のSEOの最新動向・ニュースをお届けします。今後、四半期に1回程度の頻度でSEOに関する最新ニュースをご紹介する予定です。

目次

Googleコアアップデート・スパムアップデート・ヘルプフルアップデート

Googleは3種のアップデートを行い、すべての展開を完了したとのことです。

今回のアップデートにより、Googleが求めている品質評価(E-E-A-T)に該当しないコンテンツと判断された場合、検索順位への影響があると予想されます。以下に、E-E-A-Tの概要および、製薬業界として留意すべき点を解説します。

品質評価(E-E-A-T)と、製薬業界における留意点

品質評価(E-E-A-T)は良質なウェブサイトを評価する基準をGoogleが独自に定めたもので、「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」の4つの評価基準を指します。

Experience(経験)

コンテンツ作成者が持つ実体験や経験の量を表しているかどうかが評価されます。

製薬業界では主に医師へのインタビュー記事が該当し、「経験」を共有することで、ユーザーにとって有益な情報を提供することができます。結果として高品質なページとして見なされます。

医師インタビュー記事や動画は基本的に会員限定ページに掲載されるケースが多いため、あまり気にする必要はないでしょう。一方、当該記事が公開記事かつ動画が主体の場合は要約だけでもテキストコンテンツに書き直すのが良いでしょう。

Expertise(専門性)

コンテンツ作成者が持つ知識の深さや技術力が評価されます。

製薬業界では基本的に専門性の高いページを提供し、一次情報の発信元および監修者の名前も掲載しているため、あまり気にする必要はないカテゴリと言えます。

Authoritativeness(権威性)

コンテンツに対する認知を獲得し、第三者から正しい情報であると判断されているかどうかが評価されます。

製薬業界においては製品に関する認知があり、かつ有力な情報源であるため、あまり気にする必要はないカテゴリと言えます。

信頼性(Trust)

Webサイトやコンテンツに記載している情報の正確性や安全性が評価されます。

製薬業界ではあまり気にする必要はないカテゴリと言えます。

弊社が運用・管理しているサイトを確認する限り、E-E-A-T上問題はなく、ランキング変動に大きな影響はありませんでした。

製薬業界全般への大きな影響もないと思われますが、念のため自社オウンドサイトの検索ランキングを確認しておくのが良いでしょう。

品質評価(E-E-A-T)を高めるための対策

もし大きくランキングが下がっているページがある場合は、下記の観点からページの見直しを行うと良いでしょう。

E-E-A-Tを高めるための対策方法一覧表

E-E-A-T 対策方法
Experience(経験) 経験に基づいた内容をコンテンツに盛り込む
Expertise(専門性) 専門知識の量と質を高める
医師に監修・コメントをしてもらう
一次情報を増やす
Authoritativeness(権威性) 監修者名を出す
Trustworthiness(信頼性) コンテンツの公開日・更新日など情報を詳しく開示する
古い情報を放置せず定期的にコンテンツの内容を最新の情報に更新する
専門性の高いサイトや公的機関など信頼できるページから情報を引用・参照する
適切な構造化データマークアップを設置する

Universal AnalyticsとGoogle Optimize※1のサポート終了

Google Analytics 4移行に伴い、Universal Analyticsのデータ取得がほぼすべてのプロパティで終了しました。

2024年7月1日にはインターフェイスとAPIにもアクセスできなくなりますので、事前にログデータ等を保管することをお勧めします。

またGoogle Optimize※1も2023年9月30月にサポート終了していますので、本機能を活用していたオウンドサイトは注意が必要です。

GA4では以下の3rd PartyのテストツールとAPI連携し統合するように取り組むとのことです。

・AB Tasty
・Optimizely
・VWO

※1 Googleが無料で提供するA/Bテストなどで手軽にWebサイトを分析・検証できるツール

Search Generative Experience

Googleによる、生成AIによる検索体験(SGE: Search Generative Experience)の試用運用が日本でも始まっています。

実際の画面 1
実際の画面 2

SGEとは生成AIにより考慮すべき重要な情報の概要を作成し、検索結果画面の一番上に表示されるというものです。

しかしながら生成AIによる自動生成のため、誤った情報の掲示になってしまうことも考えられます。製薬業界では正しい情報を伝達する必要があるため、生成AIによる誤った情報の掲示は見過ごせない問題となります。

そこでSGEにコンテンツを引用されることを防ぐためには、nosnippet robots meta タグもしくは max-snippet robots meta タグを設定する必要があります。

ただし、nosnippet や max-snippet を設定することでSGE のスナップショットへの引用を制御できますが、nosnippet/max-snippet はキーワード検索におけるスニペット(検索エンジンの検索結果)にも影響しますので注意が必要です。

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