Veeva Approved Email「Recommended Email」の効果的な活用方法
Veevaが2023年の4月に新たに搭載したVeeva Approved Emailの新機能、「Recommended Email」について、その特性と効果的な利用方法を紹介します。
「Recommended Email」は、本社からMRの代わりに、MR名でApproved Emailをスケジュール配信する機能です。本社からのメールマガジンに、Approved Emailが持つ高い開封率を組み合わせることで、一層効果的なコミュニケーションを実現できる点が注目すべき特徴です。
私たちMCI DIGITALでは、Veevaがこの機能を導入する前から、自社開発のMRmailを用いて同様の機能を提供してきました。その経験から、今回は「Recommended Email」を活用する際の運用時の注意点と、この機能に適したコンテンツ、適さないコンテンツについてご紹介します。
一斉代理配信の注意点
まず、MR名での本社からの一斉代理配信には以下の注意点があります。
注意点その1
配信直前までに、担当MRと医師との関係性が変わる可能性がある点。
事前にMRによる配信可否の同意 を得ていたとしても、配信までの間に担当MRと医師との間で問題 が発生し、医師との関係性が変わってしまう可能性があります。
注意点その2
MRの異動や退職等による担当変更に伴う連絡タイミングと、CRMシステム側での情報更新とのタイムラグが発生する可能性がある点。
このタイムラグにより、担当MR変更後後に旧担当MRからプロモーションメールが医師に届くと、信頼を損なうリスクがあります。
一斉代理配信で配信するコンテンツ
これらの注意点も踏まえつつ代理配信を実施する際、医師の状況に合わせてコンテンツ内容を選ぶことが推奨されます :
◆代理配信に適したメールコンテンツとは
医師が受け取るメールがタイムリーであり、価値があると感じるコンテンツ群です。 例えば新製品の発売、適応追加、長期処方解禁などの情報、または、Web講演会視聴の経験のある医師への案内などが考えられます。
◆代理配信に適さないメールコンテンツとは
医師が求めているかどうか不明なプロモーションコンテンツ群です。 例えば、閲覧 実績のない製品ディテール動画や疾患解説コンテンツなどが該当します。
このように「Recommended Email」は、特性を理解し、適切なコンテンツとタイミングで利用することで、製薬企業のマーケティング活動に一層の効果をもたらします。
「Recommended Email」まとめ
要点を以下にまとめます
・Recommended EmailはMR名義でスケジュール配信を可能にする新機能で、高い開封率が特徴。
・運用時には、配信直前の医師とMRとの関係性変動と情報更新のタイムラグに注意が必要。
・医師にとってタイムリーで価値ある内容が、代理配信に適したコンテンツ。
・医師が求めているかどうかが不明なプロモーションコンテンツは代理配信に適さない。
・正しく理解・利用すれば、製薬企業のマーケティング活動を一層効果的にする。
データ種別
関連記事
お気に入りから記事を削除してよろしいですか?
お気に入りボタンは、
ログイン後にご利用いただけます。
記事一覧は、
ログイン後にダウンロードいただけます。
投票ありがとうございました。
投票結果は、DM白書ラボの今後の運営に活用いたします。
下記ボタンよりお問い合わせいただきますと、
メールにて直接ご連絡させていただきます。
お問い合わせありがとうございました。