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記事情報
リモート専任MRを利用したいと思う仕組み、条件
「DM白書ラボ」では、DM白書本編には未収載のデータを提供しています。今回は、「リモート専任MRとの面談」について調査した結果をご紹介します。
前回の記事(「リモート専任MRと面談したいと思うケース」)では、どのような情報が提供されればリモート専任MRとの面談を利用したいと思うかについて明らかにしました。
今回の調査では、面談内容以外に、リモート専任MRを利用する際の仕組みなどの面について、どのような条件が満たされればリモート専任MRを利用したいと思うかについて調査しました。
「DM白書2024年春号」(n=5,077名)の回答を対象にしています。
目次
前提条件
設問「特定の疾患領域や薬剤に特化したリモート専任MRの利用についてお伺いします。以下のどの条件があればリモート専任MRを利用したいですか。あてはまるものをすべてお選びください。」についての回答結果を集計。
結果サマリリモート専任MRを利用したいと思う条件
約半数の医師は、何らか仕組み面での使いづらさなどが解消されることで、リモート専任MRを利用したいと思うことが分かりました。
具体的には、「面談日時」や「面談時間の長さ」を医師側の都合によって変えられるという条件が1~2位を占めており、次いで、「予約方法の簡単さ」、「予約のキャンセル・変更の手軽さ」が3~4位となっています。
結果サマリリモート専任MRを利用したいと思う条件【年代別】
先ほどの結果を医師の年代別に見てみると、年代の低い医師ほどリモートMRに対する利用意向が高くなっています。何らかの条件を満たすならば、リモート専任MRを利用したいと思う医師の割合が、60歳台では約1/3に留まるものの、30歳台以下では約2/3を占めています。
結果サマリリモート専任MRを利用したいと思う条件【新薬処方意向別】
更に、医師の新薬処方に対する積極性別に見てみると、新薬の処方に積極的な医師ほど、リモートMRに対する利用意向が高くなっています。何らかの条件を満たすならば、リモート専任MRを利用したいと思う医師の割合が、広く一般に処方されてから検討する医師では30%を下回っていますが、新薬は進んで採用処方する医師では70%近くになっています。
ラボ編集部からのコメント
今回の調査結果から、医師にとって面談タイミングや面談の長さがコントロール可能であり、予約やキャンセルが簡単に行えるのであれば、一定数の医師が利用したいと考えることが分かりました。
過去の医師インタビューでも、リモート面談に対して「時間が限られているため、あらかじめ15分、30分といった形で面談時間を設定し、アジェンダは2つまでにしてほしい」といった要望や、「インターネット経由でリモート面談の申込みをしようとしたことがあるが、入力項目が多すぎて途中で諦めたことがある。」といった声が挙がっており、提供する情報の内容や質以外にも、使いやすさなどの仕組み面での環境整備も重要であると考えられます。
属性別に見てみると、製薬企業として重点顧客となる可能性の高い「新薬処方に積極的な先生」の情報収集の選択肢として、リモート面談に関する環境整備は重要であると考えられます。また、年代の若い医師ほど利用意向が高くなっているので、中長期的にリモート面談は選択肢の1つとして重要度が増していくと考えられます。
今後は、リモート面談に注力して取り組んでいる製薬企業の事例などから、リモート面談を強化していく具体的な方法についてご紹介していく予定です。
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