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チャネル別リーチ・役立ち度の活用

記事公開日 2023.08.03
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記事公開日 2023.08.03

DM白書は、医師が行うデジタルを主とした情報収集活動の実態を明らかにし、医師の最新動向や製薬業界を取り巻く環境、業界他社の動向をいち早く捉えることにより、製薬企業のデジタル戦略策定に活用されています。

本記事では、DM白書の実際の調査結果をもとに、チャネル別リーチ率・役立ち度の活用方法をご紹介します。

目次

リーチ率とは?

DM白書では、一定期間中において定期的に製薬企業から情報収集している(=リーチがある)医師のボリュームを調査しています。

「リーチ数」※1は、一定期間中において、定期的に情報収集していると回答した医師数を、製薬企業別かつ、チャネル別に集計。また、「リーチ率」は、リーチ数を調査対象の全医師数で割った値を指します。

リーチ数、リーチ率は医師へのディテール回数を測るものではなく、企業別・チャネル別医師へのリーチ状況を測る指標として活用できます。

※1 リーチ率調査票(詳細はQを押下してご覧ください)
Q. 20XX年X月~X月末で先生が定期的に情報を取得されていた製薬企業をすべてお選びください。(50音順)//MA
Q.20XX年X月~X月末で先生が定期的に取得されていた情報源について、あてはまる製薬企業をすべてお選びください。//MA

役立ち度とは?

DM白書では医師が定期的に情報収集している製薬企業のチャネルごとに、「処方判断においてどれだけ役に立ったか」を0~10の11段階で評価した値の平均値を「役立ち度」※2として数値化しています。

期間中の医師への情報提供が、医師の処方判断にどれだけ役に立ったか?を測る指標として利用できます。

※2 役立ち度調査票(詳細はQを押下してご覧ください)
Q. 20XX年X月~X月末で先生が定期的に取得されていた情報源について、あてはまる製薬企業をすべてお選びください。//MA
Q. 製薬企業の「医療関係者向けウェブサイト」での情報提供について、先生の処方判断にどの程度役立ちましたか。そのお役立ち度を0~10の11段階でそれぞれ評価してください。//SA

過去からの変化やプロモーション施策結果の評価として「リーチ率」を活用

「企業別マルチチャネル評価①~リーチ率~」章の「総合リーチ率」「各チャネルのリーチ率まとめ」では、企業別の医師のリーチ率を確認することが可能です。

* 領域やターゲットDr.に絞った集計データの提供については弊社営業担当へご相談ください

定期的に情報を取得している製薬企業TOP25社
MR(面談)から定期的に情報取得している製薬企業TOP25社

* 調査対象企業すべてのリーチ率は、標準版の納品物に含まれている集計表Excelファイル「【医師版マルチメディア白書202●年●号】01単純集計表」で確認できます。
* 診療科別や診療疾患別のリーチ率は、標準版の納品物に含まれている集計表Excelファイル「【医師版マルチメディア白書202●年●号】02クロス集計表」で確認できます。

チャネルごとのリソース配分検討に活用

「DM白書標準版レポート」では、チャネル別リーチ率のほか、チャネルごとの接触時間や影響度を測る「メディアマインドシェア」 やプロモーション効果を推計する「処方行動が変化した際の情報源」を取得しており、各チャネルの処方への影響度を確認することが可能です。

処方行動が変化した薬剤の情報入手先(MRと他情報源の重複状況) PI集計(推移)

医師の薬剤情報入手先を「MR以外」「MR含む複数情報源」「MR(面談、メール、勉強会・説明会)のみ」の組み合わせで集計したところ、「MRのみ」の割合は30%弱であり、ほかの「MR以外」「MR含む複数情報源」より低くなっていることが分かります。

医師の処方行動へ影響を与えるためには、MRチャネル以外の活用も重要であることが示唆されています。

オムニチャネル活用のための社内理解の醸成に活用

「DM白書標準版レポート」では、情報を元に処方行動が変わったと回答のあった割合を同一企業におけるリーチチャネル数別に確認することが可能です。

リーチチャネル数別の処方行動が変化した薬剤の回答割合

本データでは、リーチチャネル数に比例してその企業の薬剤の処方行動へプラスに影響する割合が高まることが分かります。

チャネル別プロモーション効果測定、施策検討に活用

チャネル別に、処方判断における役立ち度の平均点や製薬企業ごとの偏差値および順位を確認することが可能です。

役立ち度― インターネット講演会 ―

チャネルごとの効果測定、チャネル選定へ活用

「DM白書標準版レポート」では、チャネル別に役立ち度と処方インパクト(PI)※3の関係を分析しています。

※3プロモーションにより処方行動が変化した薬剤の回答率
* その他チャネルのデータも確認可能

役立ち度と処方インパクトの関係MR(面談)

本データでは、MR(面談)においては、役立ち度評価に比例して処方インパクト(PI)が高くなる傾向であることが分かります。

オウンドメディアの役立ち度把握と、改善点の抽出に活用

「DM白書標準版レポート」では、医師が処方の参考にしているコンテンツ内容の回答結果をもとにクラスタ分析を行い、医師全体を3つのグループに分類しています。このグループごとにオウンドメディアの役立ち度評価を確認することが可能です。

処方に役立つコンテンツの違いによるグループ分け
オウンドメディアの役立ち度処方に役立つコンテンツグループ別

本データでは、オウンドメディアにおいて、処方の参考にしている情報種別によって、役立ち度の評価平均点や順位が変わることが分かります。

自社のポジショニング確認と、施策検討に活用

各チャネルやインターネットチャネル全体のリーチ率と役立ち度の関係について、リーチ率、役立ち度を対象企業の平均・標準偏差で正規化した数値をグラフにプロットし、各社のポジショニングを確認できます。

* その他各チャネルも確認可能

インターネットチャネル全体の役立ち度とリーチ率

本データでは、製薬企業の医師へのリーチ状況および、医師からの評価を4象限で確認することができます。

出典

DM白書2022年冬号
調査期間:2022年10月20日~10月31日
調査方法:インターネット調査
有効サンプル数:医師5,074名

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