【まとめ】白書のお役立ち度を高めるためにすべきことは?
DM白書で定期的に調査している「役立ち度」※1は、製薬企業のKPIとして利用されているケースもあります。「役立ち度」について、医師がどのような考えで回答し、また、役立ち度を上げるためにはどうしたらいいのでしょうか。
リサーチテーマ「白書のお役立ち度を高めるためにすべきことは?」では、医師のインタビューおよび定量調査によって、この点を明らかにしました。
- ※1 DM白書で取得している、医師が定期的に情報収集している製薬企業のチャネル(MR、インターネットなど)ごとに、「処方判断においてどれだけ役に立ったか」を0~10の11段階で評価した値の平均値。詳細はこちら 。
1. MRの役立ち度 加点/減点ポイントは?
医師がMRの「役立ち度」を評価する基準は、評価のベースとなる「薬剤自体の情報ニーズへの対応」と、評価の加点減点に繋がる「MRの活動」とで構成されていることが明らかになった。
MR(面談・メール)の役立ち度評価についての医師コメント(抜粋)は下記のとおり。
MR面談
医師 | MR評価についての医師コメント |
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国公立病院 腫瘍内科 O先生 |
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クリニック 心療内科 I先生 |
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MRからのメール
医師 | MR評価についての医師コメント |
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国公立病院 腫瘍内科 O先生 |
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クリニック 心療内科 I先生 |
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MRの役立ち度評価については、別のリサーチテーマ「情報提供以外の処方影響要素と、その影響を高めるためには?」で継続調査を行った。
2. インターネットチャネルごとの役立ち度加点/減点ポイントは?
製薬企業のウェブサイト、インターネット講演会、医療系ポータルサイト各チャネルを異なる目的で利用しており、チャネルの利用目的に合致していれば役立ち度は高くなり、そうでなければ低くなる。
製薬企業ウェブサイト
医師 |
評価についての医師コメント
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大学病院 呼吸器内科 Y先生 |
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クリニック 循環器内科 H先生 |
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インターネット講演会
医師 | 評価についての医師コメント |
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大学病院 呼吸器内科 Y先生 |
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クリニック 循環器内科 H先生 |
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医療系ポータルサイト
医師 | 評価についての医師コメント |
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大学病院 呼吸器内科 Y先生 |
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クリニック 循環器内科 H先生 |
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3. インターネットチャネルの役立ち度を高めるためには?
医師インタビューより、仮説「薬剤の処方段階ごとに、各インターネットチャネルの利用目的は異なり、役立ち度の評価に影響する情報の種類もチャネルごとに異なるのではないか?」という点を検証したところ、評価ポイントはチャネルごとに異なる結果となった。
インターネットチャネルの役立ち度を高めるためには、本調査で明らかになった、各チャネルのポジティブな評価につながる情報の違いを意識して、コンテンツの拡充やチャネル間の連携を考えていく必要がある。
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