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【まとめ】白書のお役立ち度を高めるためにすべきことは?

記事公開日 2024.12.04
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記事公開日 2024.12.04

DM白書で定期的に調査している「役立ち度」※1は、製薬企業のKPIとして利用されているケースもあります。「役立ち度」について、医師がどのような考えで回答し、また、役立ち度を上げるためにはどうしたらいいのでしょうか。

リサーチテーマ「白書のお役立ち度を高めるためにすべきことは?」では、医師のインタビューおよび定量調査によって、この点を明らかにしました。

  • ※1 DM白書で取得している、医師が定期的に情報収集している製薬企業のチャネル(MR、インターネットなど)ごとに、「処方判断においてどれだけ役に立ったか」を0~10の11段階で評価した値の平均値。詳細はこちら

目次

1. MRの役立ち度 加点/減点ポイントは?

医師がMRの「役立ち度」を評価する基準は、評価のベースとなる「薬剤自体の情報ニーズへの対応」と、評価の加点減点に繋がる「MRの活動」とで構成されていることが明らかになった。

MRの役立ち度加点/減点ポイント

MR(面談・メール)の役立ち度評価についての医師コメント(抜粋)は下記のとおり。

MR面談

医師 MR評価についての医師コメント
国公立病院
腫瘍内科
O先生
  • ● 闇雲に情報提供するのではなく、わたしが問い合わせたことに対して必要なことを提示してくれる。
  • ● 資料の内容としては積極的に情報を得ようと思ったら製薬企業のサイトでも見ることはできるが、わたしがサイトをあまり見ないので役に立っている。
クリニック
心療内科
I先生
  • ● 実臨床に役立つ具体的な情報を提供してくれる。
  • ● 営業色が強くなく、ほどよい距離感、ほどよい説明で、ほどよい頻度で来てくれる。

MRからのメール

医師 MR評価についての医師コメント
国公立病院
腫瘍内科
O先生
  • ● わたしが質問したことに対しての回答のメールがメインで、問い合わせたことに的確に回答してくれる。
クリニック
心療内科
I先生
  • ● 面談後に追加情報をフォローしてくれるメールであれば、 評価は5点ぐらいまでは上がる。」(合格点は6点)
  • ● ダイレクトメールのようなものが多く、表題だけ見て開封に至らないことが多い。

MRの役立ち度評価については、別のリサーチテーマ「情報提供以外の処方影響要素と、その影響を高めるためには?」で継続調査を行った。

2. インターネットチャネルごとの役立ち度加点/減点ポイントは?

製薬企業のウェブサイト、インターネット講演会、医療系ポータルサイト各チャネルを異なる目的で利用しており、チャネルの利用目的に合致していれば役立ち度は高くなり、そうでなければ低くなる。

インターネットチャネルの役立ち度加点/減点ポイント

製薬企業ウェブサイト

医師
評価についての医師コメント
大学病院
呼吸器内科
Y先生
  • 臨床試験の結果や有害事象対策など、公正な情報がわかりやすく丁寧に掲載されている点が評価の理由です。製薬企業のサイトには、正確で恣意的ではない情報を望みます。
  • ● 資料の内容としては積極的に情報を得ようと思ったら製薬企業のサイトでも見ることはできるが、わたしがサイトをあまり見ないので役に立っている。
クリニック
循環器内科
H先生
  • 作用機序や治験実績などのエビデンスを確認しています。
  • 使用頻度の高い薬剤の点が高くなっています。

インターネット講演会

医師 評価についての医師コメント
大学病院
呼吸器内科
Y先生
  • 実臨床に沿った内容が多い点が高い評価の理由です。
  • 実臨床での薬剤使用時のお話など、製薬企業のウェブサイトには載っていない情報を、演者の先生へ質疑応答の時間を利用して聞くことができる点がとても参考になっています。この点については加点ポイントです。
クリニック
循環器内科
H先生
  • MRが来訪時に持参したチラシで、気になる講演会を見ています。
  • 高名な先生の作用機序解説によって理解が深まる点、質疑応答で製薬企業のウェブサイトだけでは得られない情報を得られる点が役立つポイントです。

医療系ポータルサイト

医師 評価についての医師コメント
大学病院
呼吸器内科
Y先生
  • 新しい情報を短時間で取得できることを期待しています。簡潔に内容がまとまっていると評価が上がります。
クリニック
循環器内科
H先生
  • 専門・専門外どちらの情報も視聴しています。
  • ● 作用機序についての情報が得られることがまず挙げられますが、専門外の知識を得ることができる点も、役立つポイントです。

3. インターネットチャネルの役立ち度を高めるためには?

インターネットチャネルの役立ち度を高めるためには

医師インタビューより、仮説「薬剤の処方段階ごとに、各インターネットチャネルの利用目的は異なり、役立ち度の評価に影響する情報の種類もチャネルごとに異なるのではないか?」という点を検証したところ、評価ポイントはチャネルごとに異なる結果となった。

インターネットチャネルの役立ち度を高めるためには、本調査で明らかになった、各チャネルのポジティブな評価につながる情報の違いを意識して、コンテンツの拡充やチャネル間の連携を考えていく必要がある。

【チャネル別】インターネットチャネルの役立ち度評価につながる情報
【まとめ】白書のお役立ち度を高めるためにすべきことは?

今後は、新たなリサーチテーマ「医師ニーズを満たした製薬企業オウンドサイトとは?」「医療系ポータルサイトの最適な活用方法とは?」の中で、チャネルごとに調査を進めていく。

(文:松原)

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